シーゲート・テクノロジー(STX-US)は、米国東部時間の火曜日(28日)に最新四半期の財務報告を発表し、収益と利益が市場予想を上回った。2027会計年度については楽観的な見通しを示した。

AIアプリケーションの普及とクラウドデータセンターにおける大容量ストレージの強固な需要により、同社の営業利益率は過去最高を記録。近線ストレージの生産能力の大部分は、2028年まで長期供給契約(LTA)で確保されている。

財務業績と見通し:利益率の拡大が継続

シーゲートの第4四半期の収益は36.3億ドルで、前年比48%増加。調整後1株当たり利益(EPS)は5.71ドルで、前年比121%増加し、アナリスト予想の5.09ドルを大幅に上回った。非GAAPベースの営業利益率は52.7%となり、前四半期比で570ベーシスポイント改善した。

次四半期(2027会計年度第1四半期)のガイダンスとして、シーゲートは収益を41億ドル(±1億ドル)、調整後EPSを7.30ドル(±0.20ドル)と予測している。

最高財務責任者(CFO)のジャンルカ・ロマーノ氏は、2027会計年度において四半期ごとに収益と営業利益率が継続的に改善すると予想。また、増分営業利益率(incremental gross margin)は60%を大きく上回ると述べた。

市場需要:クラウド顧客とAIストレージの恩恵

現在、データセンターの需要がシーゲートの主要な成長エンジンとなっており、エクサバイト(EB)換算の出荷量の90%を占めている。CEOのデイブ・モズリー氏は、AIがより多くのデータ生成を促進しており、「持続的な長期的な大容量ストレージ需要」が生まれると指摘。さらに、2027会計年度の収益成長率は、2026会計年度の34%を上回ると予測している。

供給と需要の状況について、シーゲートは現在の生産能力の大部分が、2028年までの長期供給契約(LTA)によってすでに割り当てられていると説明している。モズリー氏は、「顧客が計画期間を短縮しているとは見ていない。多くの顧客が2029年以降まで計画を延長している」と述べた。

価格戦略に関して、ロマーノ氏は、需給ギャップの拡大により、顧客は契約価格を超える価格を支払ってでも追加の生産能力を確保しようとしていると説明した。

技術進展:HAMR技術が量産フェーズに移行

シーゲートは、熱補助磁気記録(HAMR)技術の開発を継続している。現在のMosaic 3プラットフォームは主要クラウド顧客での認証を完了。単碟4TB、総容量44TBを実現するMosaic 4プラットフォームは量産が加速しており、2026年末までにHAMR全体出荷量の50%を占めると予測されている。次世代のMosaic 5プラットフォーム(単碟5TB以上)は、2027年末に認証を開始する予定。

モズリー氏は特に、AIモデルが学習から推論(Inference)フェーズに移行する際、巨大な規模の「KVキャッシュ」データが発生すると指摘。階層化ストレージ(ハードディスク、メモリ、SSDを組み合わせた構成)により、GPUの再計算負荷を低減できると述べた。さらに、「物理AI」(ロボットやセンサーが生成する非構造化映像データ)も、ハードディスクストレージの長期的な需要源になると見ている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:財務ニュース
  • 製品・サービス:Mosaic 3 / Mosaic 4