過去数年間、ワール街は連邦準備制度(Fed)の利上げ会合の結果を事前に予測してきたが、今7月の会合では、その不確実性が最後まで残っている。

2週間前には、市場は3.5%3.75%の金利を据え置くことで一致していた。6月の消費者物価指数(CPI)が鷹派の当局者が設定した利上げの「赤線」に達していなかったためだ。しかし、米国とイランの停戦合意が破綻し、エネルギー価格が上昇したことで、7月の利上げ期待が先週から再び高まりを見せている。

台湾時間29日午後3時40分時点でのCMEグループのFedWatchデータによると、Fedが今週利上げを行う確率は数%に上昇しており、近年の「予想通り」の常態とは大きくかけ離れている。

現在、ワール街は今回のFOMC会合において以下の4つのポイントに注目している。

一、利上げの可否:据え置きがベースライン、サプライズが賭けの対象

据え置きが最も可能性の高いシナリオである。これは6月のCPIの動向や、Fed当局者の最近の発言とも一致している。また、パウエル議長が2週間前に議会で5時間にわたって証言した際も、政策変更の手がかりは示さなかった。しかし、もし利上げが実施された場合、これは政策の大きな転換を意味し、FOMC内部の「据え置き派」の優位が覆されたことを示す。今後の当局者の発言の信頼性も低下するだろう。さらに繊細なのは、ホワイトハウスが「金利は高すぎ、インフレは抑制された」と主張してきたこと、そしてパウエルがトランプ前大統領とは異なる立場を取っているものの、「彼の意向に従う」という噂を否定している点だ。

野村證券と米国銀行(Bank of America)はいずれも、もしサプライズ利上げが行われた場合、その根拠はFOMCの事前サインではなく、パウエル議長個人がエネルギー価格のショックを利用して、2%のインフレ目標達成への信頼性を再構築しようとする意志にあると指摘している。

二、異議票の数:2〜4票の鷹派票が短期相場を左右する

アナリストらは、金利据え置きであっても、異議票の規模が市場の反応を大きく左右すると予想している。ウォラー氏とクック氏は「インフレが停滞すれば緊縮を検討する」と発言しており、今年投票権を持つクリーブランド連邦準備銀行総裁のハマック氏、ダラス連銀のローガン氏は特に鷹派的だ。ローガン氏は「リスクバランスのため、政策金利を適度に引き上げるべき」と主張し、ハマック氏は「利上げが必要になる可能性がある」と明言している。

市場の主流予想では、ハマック氏とローガン氏が利上げ支持に回ると見られており、これにさらに誰かが加われば、株式と債券が同時に下落するリスクが急上昇する。前回の会合では異議票がゼロだったが、今回3票以上が利上げ支持となれば、9月の利上げがほぼ確実視される前触れと解釈されるだろう。

三、声明文の構成:130字の極簡声明における微細な表現の変化

パウエル議長は先月、声明文を約130字まで削減し、先見的なガイダンスをすべて削除し、「2%への堅実な回帰」のみを残した。モルガン・スタンレーは、今回の声明文もほぼ変更がないと予想しているが、「十分な準備預金」「経済の堅調な拡大」「失業率の大きな変化なし」「インフレの高止まり」といった表現を繰り返すだろうと見ている。しかし、今回の会合での表現が固定化されているか、エネルギー/関税リスクに関する新たな言及があるかについては、市場が一字一句を精査するだろう。

四、パウエル議長の発言:説明責任が利回り曲線を決める

もし金利を据え置いた場合、市場は「なぜ利上げの好機を逃したのか」「どのような条件で動くのか」と追及するだろう。もし利上げが行われた場合、その理由が今後の方向性を決定づける。米国銀行のアナリスト、Stephen Juneau氏は警告する。もし合理的な説明がなければ、市場は「インフレが減速しているのにどうして利上げするのか」という混乱に陥る。一方、利上げを「2%目標未達の是正措置」と位置づければ、複数回の緊縮の始まりと解釈され、長期債の利回りが逆に下落する可能性もある。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:CME Group / モルガン・スタンレー