『ブルームバーグ』は30日(木)、高通(QCOM-US)の最高経営責任者(CEO)であるクリスティアーノ・アモン氏が、消費者によるスマートフォン購入需要は依然として強固であるとしながらも、メモリ価格の上昇と供給の逼迫が装置の製造コストを押し上げており、短期的にはスマートフォン市場の低迷が続く可能性があると語ったと報じた。

アモン氏は『ブルームバーグ・テレビ』のインタビューで、市場にスマートフォンの買い替え需要が欠けているわけではないと強調した。むしろ、販売成長を阻んでいるのはメモリの価格と供給の問題であると指摘した。彼は、消費者は依然としてスマートフォンを購入したい意向を持っているが、部品コストが高止まりしているため、メーカーは利益率の圧迫を受ける可能性があり、一部のコストは消費者に転嫁されるかもしれないと述べた。そのため、全体の市場は当面低迷が続くと予想していると語った。

アモン氏がこうした発言を行う直前、高通は失望感を抱かせる業績予想を発表した。同社は、9月期の四半期利益がアナリスト予想を下回ると見込んでおり、短期的な成長性やコスト負担への投資家の懸念がさらに高まっている。

高通は世界主要なスマートフォン向けプロセッサ供給企業の一つであるが、同社は、会計年度におけるAndroidスマートフォン関連の収益が約20%減少すると予測している。これは、スマートフォン市場の回復が依然として困難であることを示している。メモリコストの上昇、半導体の供給制限、そして主要顧客の製品戦略の見直しなどが、高通の業績に影響を与えている可能性がある。

市場は次に、アップル(AAPL-US)が同日盤後に発表する決算に注目している。iPhoneの売上はアップル全体の収益の約半分を占めるが、近年アップルは高通の部品使用を縮小し、自社開発のチップへ移行している。この動きは、高通にとってアップル関連のビジネス縮小という追加のプレッシャーとなっている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 関連組織:アップル
  • 製品・サービス:モバイルプロセッサ / 通信チップ