日元が木曜日(30日)に米ドルに対して突然3%以上急騰し、2023年12月以来の最大日間上昇となりました。この動きは、日本政府が再び為替市場に介入して円安進行を阻止したのではないかとの憶測を呼び起こしています。しかし、日本当局は現時点でいかなる行動も確認していません。

日元は一時、1ドル=164円近辺まで下落し、約40年ぶりの安値を更新しましたが、その後急反発し、ニューヨーク市場で一時157.98円まで上昇しました。この日の上昇幅は最大で3.3%に達しました。ニューヨーク・メロン銀行(BNY)の上級戦略担当者、Geoffrey Yu氏は、この規模の為替変動は当局の介入を強く示唆していると指摘しましたが、その効果が持続するかどうかは疑問視しています。

(図:ZeroHedge)

日本財務省の当局者は現時点でコメントを控えており、ホワイトハウスもこの件について発言していません。今月早々、日本政府の最高外為担当官である三村淳氏がブルームバーグの取材に対し、財務省が従来から用いてきた「大胆な行動」を取る用意があるとの公式見解を繰り返さなかったことから、市場はすでに動揺していました。

ここ最近、日元は原油価格の上昇、日本の財政への懸念、そして米日間の金利格差の拡大によって下落圧力を受けてきました。昨年にも記録的な規模の介入が行われたにもかかわらず、日元は6月に1986年以来の安値を記録し、7月に入ってさらに円安が進行しました。

日本政府は4月28日から5月27日にかけて、記録的な11.73兆円(約732億ドル)を投入して円高誘導に動いたとされています。財務省の外貨準備高のデータから、当局が米国債などの外国証券を売却して介入資金を調達した可能性が示唆されています。

過去の日本の介入は効果が限定的でした。当局は2022年1998年以来初めて円買い介入を実施し、2024年には約1,000億ドルを投入しましたが、いずれも一時的に下落を止めるにとどまり、その後は再び円安方向に進んでいます。

今回の急騰は、日本銀行(BOJ)が金利決定会合の結果を発表する前日の金曜日(31日)に発生しました。市場は、先月の利上げで政策金利が1995年以来の高水準に達したことを受け、今回は金利据え置きを予想しています。

連邦準備制度(Fed)も今週は利上げを見送りましたが、市場は米国が年内に利上げを行う可能性を依然として織り込んでおり、米日金利差は引き続き円に対して不利な状況です。ただし、Fedの発表後、ドルが一時的に下落したことで、日本当局が実際に介入した場合、市場の動きに同調する形で円高を推進できたと考えられます。アナリストは、米国の金利決定発表後、かつ日本の市場が終了した時間帯に介入するという点が、財務省の過去の行動パターンと一致していると指摘しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:BNY Mellon