世界黄金協会 (World Gold Council) は、各国の中央銀行が今年の年初に購入した金の量が、当初の予想を大きく下回ったと指摘しました。需要はその後回復していますが、年間の総購入量は減少する可能性が高いと予測されています。

世界黄金協会は、木曜日(30日)に発表した報告書の中で、中央銀行が第1四半期に購入した金はわずか57トンにとどまり、当初の予想を187トンも下回ったと明らかにしました。この数字は、10年以上で最も弱い年初の動きであると、同協会は述べています。このデータの修正により、今年の全体的な購入ペースは2025年に比べて鈍化する可能性があるとされています。

当初の予測は、金価格が過去の高値から下落した後に中央銀行が再び市場に積極的に参入するとする楽観論を後押ししていました。しかし、2月下旬にイランをめぐる戦争リスクが高まったことで、エネルギー価格の上昇がインフレ懸念をあおるとともに、利下げの時期が延期され、金価格は約4分の1下落しました。

世界黄金協会の推計には、各国の通貨当局が公表していない購入分も含まれています。同協会は、Metals Focus Ltd. のコンサルタント会社と協力し、公的データ、貿易統計、現地調査を組み合わせて、これらの非公開の購入量を算出しています。

一方で、中央銀行の需要は4月から6月にかけて大幅に回復し、純購入量は289トンに達し、第2四半期として過去最高を記録しました。このうち、ポーランドが51トンを購入しトップとなり、上半期の累計購入量は82トンに達しました。中国も当該四半期に33トンを購入しています。

金価格は1月に過去最高を記録した後、金融政策の引き締めへの懸念から下落しましたが、6月下旬以降は1オンスあたり4000ドル前後で底堅い動きとなっており、投資家がこの水準で買いを入れている状況です。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 関連組織:Metals Focus Ltd.