『MarketWatch』が報じたところによると、Palantir Technologies(PLTR-US)の事業は引き続き好調を維持している。企業がAI予算を再検討する中でも、このデータ分析企業は月曜日(3日)にまたも記録的な四半期業績を発表した。売上高は大幅に拡大し、利益も市場予想を上回ったことから、発表後の株価は一時14%以上急騰した。
Palantirの第2四半期売上高は19億4000万ドルに達し、前年同期比で93%の成長を記録。アナリスト予想の18億1000万ドルを大きく上回った。1株当たり利益(EPS)は0.41ドルで、市場予想の0.34ドルを上回った。
PalantirのCEO、Alex Karp氏は、『主権AI』のトレンドが高まる中、NVIDIA(NVDA-US)との協業が進むことで、顧客の需要が大きく拡大していると説明した。企業は自社のAIモデルとデータを完全に制御したいという意向が強まっているという。
Karp氏は、多くの企業がAI導入にあたり、『独自のビジネスモデルやコアコンピタンス』を大規模AIモデルに移行させようとしていると指摘。しかし、これが企業の懸念を呼んでいると語った。
これに対してPalantirは、顧客が自社のインフラ上でAIモデルを展開・カスタマイズ・運用できるソリューションを提供しており、データの所有権を完全に保持できる点が強みだと強調している。
財報発表後、Palantirの株価は米国時間の時間外取引で大幅に上昇した。しかし、年初来では依然として約25%の下落。これはソフトウェア株全体の売られ傾向や評価修正の影響を受けている。なお、2025年には株価が130%以上上昇した実績がある。
米国商業部門が最大の成長エンジンに
Palantirの第2四半期の急成長は、特に米国市場、とりわけ商業顧客部門からの貢献が大きかった。
同四半期の契約総額は33億7000万ドルに達し、前年比49%の増加。このうち、米国商業顧客が21億3000万ドルを占めた。
米国市場の売上高は前年比115%増の15億7000万ドル。このうち、米国商業部門の売上高は149%増の7億6400万ドルに達した。
PalantirのCFO、David Glazer氏は、米国市場が全体売上高の81%を占めており、前年同期の73%からさらに上昇したと述べた。
第2四半期の調整後フリーキャッシュフローは12億2000万ドルで、Palantirとして初めて単四半期で10億ドルを突破した。
第3四半期と通期見通しも市場予想を上回る
第3四半期の見通しとして、Palantirは売上高を21億6000万ドルから21億6400万ドルの間と予想。これはウォール街の予想(20億200万ドル)を大きく上回る水準だ。
米国商業部門の強さを背景に、2026年通期の売上予測も約5億ドル上方修正。現在の通期見通しは81億5000万ドルから81億5800万ドルの範囲となっている。
最近のAI業界ではさまざまな議論が活発化しているが、Palantirも自らの立場を明確に示している。同社は、市場における『tokenmaxxing』(トークン使用量の過剰追求)の風潮を批判し、オープン重みモデル(Open-weight Models)の採用を支持している。
Karp氏は『当社の顧客現場に派遣しているエンジニアは、トークンを販売しているわけではない』と強調した。
また、株主向け書簡の中でKarp氏は『現時点の業績は、当社のソフトウェアが顧客に提供する経済的価値の一部にすぎない。私たちはクリック数やトークン使用量、チャット回数に基づいて課金していない。現代経済史上で最も重要な技術進展をゲーム化することは、本質を見誤っている』と記している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:財務報告
- 関連組織:Nvidia / MarketWatch
- 製品・サービス:AIプラットフォーム / データ分析ソリューション