『バロンズ』の報道によると、NVIDIA(NVDA-US)の株価は月曜日(3日)に上昇し、早朝の下落から反転した。しかし、この半導体大手の株価は、明確な好決算がなければ現在の横ばい相場を突破するのは難しい状況だ。

NVIDIAの株価は終値で2.9%上昇し、206.64ドルで取引を終えた。盤中は一時208.74ドルまで上昇したが、過去3か月間は横ばいが続き、累計上昇率は1.1%にとどまっている。

今四半期の決算シーズンは、NVIDIAにとって明確な追い風になっていない。複数のテック大手が資本支出の予測を上方修正しているものの、市場はNVIDIAが最大の恩恵を受けるかどうか疑問視し始めている。AIハードウェアの一部であるメモリチップなどのコストが上昇しており、GPUへの投資予算が分散される可能性があるためだ。

さらに大きな課題として、AI投資の熱狂が金利上昇の影響で冷え込みつつある。これがNVIDIAの株価が持続的に上昇するのを妨げている要因となっている。

また、NVIDIAが最近、貸借対照表を活用してAIスタートアップに資金提供する動きを強めていることも、市場の懸念を呼んでいる。『バロンズ』はこれを「ベンチャーキャピタルと中央銀行の両方の役割を果たしている」と表現した。

21Sharesのマクロ経済リサーチ責任者であるStephen Coltman氏はレポートで、「かつてはキャッシュフローが豊富だった多くの企業が、AIインフラ投資のために多額の債務を抱えるようになっている。利益率が最も高く、時価総額も最大のNVIDIAでさえ、顧客に対して数千億ドル規模のサプライヤーファイナンスや信用保証を提供しているとの報道があり、その結果、信用スプレッドが拡大している」と指摘した。

一方で、市場は8月26日に発表予定のNVIDIAの決算に期待を寄せている。これが株価がレンジを突破するための重要な触媒になる可能性がある。ただし、投資家が現在の株価に十分な魅力を感じていることが前提となる。

FactSetによると、ウォール街のアナリストによるNVIDIAの平均目標株価は314.29ドルだ。

今年に入ってから、NVIDIAの株価は10.8%上昇している。過去12か月間では14.8%の上昇を記録している。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:21Shares
  • 製品・サービス:GPU