市調機構 Counterpoint Research が今(4)日発表した今年第二季の世界DRAM市場シェアランキングによると、サムスン電子が39%のシェアで再びトップに返り咲いた。前四半期比で1ポイント上昇し、2024年以来の最高値を記録している。一方、SKハイニクスは前年同期の39%から26%まで急落し、マイクロン・テクノロジーが25%でそれを追う形となった。この3社の合計シェアは依然として90%に達しており、市場を支配している状況が続いている。
中国の長鑫ストレージ(CXMT)は7%のシェアを確保し、第4位を維持した。収益は前年比で716%増加し、世界で最も成長の速いDRAMサプライヤーとなった。Counterpoint Researchの報告書では、長鑫の成長は中国国内における従来型DRAMの強固な需要と生産能力の拡大によるものと分析している。
同調査機関の副社長であるニール・シャー氏は、「長鑫がトップ3入りできるかどうかではなく、いつその時が来るかが問題だ」と述べている。今後、長鑫がDDR5、LPDDR6、HBMの生産能力に資金を投入し、PC市場や国際的な主要顧客への供給を拡大すれば、1年以内にさらにシェアを伸ばす余地があると予測されている。
今年第二四半期のDRAM市場は需給ひっ迫が続き、従来型DRAMの契約価格は四半期比で上昇を続けた。一方、HBMの平均価格は前年比で下落した。この価格動向が、サムスンの逆転劇とSKハイニクスのシェア低下の背景にある。
サムスンはHBM市場でのシェア拡大と価格上昇の恩恵を受け、業績が明確に反発した。2024年第三四半期にもこの価格上昇の恩恵が続くと見込まれている。一方、SKハイニクスは収益自体は過去最高を記録し、前年比214%の成長を遂げたものの、HBM製品の価格下落と早期の低価格長期契約(LTA)出荷により、シェアをサムスンとマイクロンに奪われた形となった。
今後、AIサーバーや端末の買い替え需要が続く中、2024年下半期の市場シェア争いは「価格サイクル」から「HBM3E/4およびDDR5の生産能力の実現」という技術競争へと移行していくと予想されている。サムスン、SKハイニクス、米国3大メーカー、そして長鑫ストレージの間で、次なる技術的優位性をめぐる争いが本格化する。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 関連組織:サムスン電子 / SKハイニクス / マイクロン・テクノロジー
- 製品・サービス:DRAM / HBM