中国北京王府井APM一階の元ランコムグローバル旗艦店は、現在ドアが閉鎖され、320平方メートルのスペースはすべて撤去された。店内には解体後のディスプレイラックと配線だけが残されている。

店舗外壁の隣には、アウトドアブランドSALOMONのロゴが入った工事用フェンスが設置されており、かつて業界注目の美容ランドマークが間もなく入れ替わることを示している。

ランコム中国公式カスタマーサポートは5日(水曜日)に、この店舗は実際に営業しておらず、7月末に閉店したことを確認した。今後、同等規模の店舗を別の場所に開設するかどうかについては、現時点では追加情報がないという。

『界面新聞』の報道によると、ランコムの公式微信(WeChat)アカウントではまだ北京APM店の情報が検索できるが、ページに記載された電話番号にかけても応答がないか、番号が存在しない状態である。また、「美容コンサルタントを追加」を選んでも連絡先が表示されない。一方、別の王府井店を選択すると、複数の美容コンサルタントの微信アカウントを追加して相談できる。

北京APM店は、パリのシャンゼリゼ通り店に次ぐ、ランコムの世界で2番目の旗艦店であり、アジア太平洋地域初の旗艦店でもあった。2020年の中国建国記念日(10月1日)に正式オープンしてから撤店まで、営業期間は6年未満である。

しかし、APM店以外にも、ランコムは北京の漢光百貨、SKP、新光天地などの主要ショッピングモールに設置されたカウンターを正常に運営している。中国全土では、ランコムは依然として広範なオフラインカウンターネットワークを維持しており、会員制度やアフターサービスは個別の店舗とは独立しているため、消費者は会員アカウントを使って全国の任意のカウンターや公式オンラインチャネルで同等のサービスを享受できる。

通常の百貨店カウンターと比べて、超大型の独立型旗艦店は家賃コストがはるかに高く、美容コンサルタントの配置数も通常の2〜3倍必要になる。それに加え、定期的な空間リニューアルや運営資材の費用も重なり、長期的な運営には高い固定費がかかる。

消費者がますますオンラインでの買い物を選ぶ中で、大型店店舗の販売機能は避けられないほど弱体化しており、もはやブランドのプレゼンテーション価値しか残っていない。投資対効果は継続的に低下している。

アナリストは、今後の高級化粧品のオフライン戦略が「大型旗艦店の無計画な拡大」の時代から脱却すると指摘する。ブランドの立地選定は、今後、面積ではなく坪効率や来店客の購買転換率を重視するようになり、店舗形態も中小規模の体験型カウンターへとシフトしていく。ランドマーク的な大型店は、ごく少数の主要都市に限定して展開されるだろう。

さらに、店舗の評価基準も、単なる来店・写真撮影の「話題性」から離れ、オンラインとオフラインの会員連携、プライベートドメインでの顧客育成、新製品体験からの販売転換などがより重要な指標となる。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:SALOMON
  • 製品・サービス:高級スキンケア / メイクアップ製品