米国の資産運用会社である路博邁(Neuberger Berman)は、最新の第3四半期グローバル資産配分見通しにおいて、中国株式に対する「增持」評価を維持した。同社は、AI関連の資本支出サイクルの持続的な活発化や、中国と新興市場における構造的機会を明確に指摘している。
同時に、聯博基金やモルガン・スタンレーなど複数の外資機関も、2026年を通じて貫く主要テーマとして地政学的リスクとAIの実用化を挙げており、AI関連支出の加速と世界の金融政策の分断を背景に、2024年下半期の中国株式市場と債券市場に対して慎重な楽観を示している。
マクロ経済面では、聯博基金の固定収益投資総監である何旻氏は、地政学的対立が続く可能性があるものの、世界経済全体は粘り強い状態を維持すると指摘。2024年下半期もインフレは高止まりが続き、原油価格の影響は遅れて現れると分析している。金融政策は分断局面にあり、欧州、オーストラリア、日本は利上げサイクルにある一方、米国は中立金利を維持して様子を見る可能性が高いとしている。
一方、路博邁は、AI関連の資本支出がもはやテクノロジー業界にとどまらず、電力、公共事業、工業製造、半導体などに波及しており、今回のマクロ経済の拡張を牽引する中心的なエンジンになっていると強調している。
AI関連の投資テーマについては、外資のコンセンサスとしてファンダメンタルズは堅調だが、ボラティリティが高まっている。聯博の市場戦略責任者である李長風氏は、2024年下半期のテクノロジー株のボラティリティ増加は、ファンダメンタルズの上方修正ペースが鈍化したことが主因であり、景気後退ではないと分析している。
全体として、外資機関はAI関連の資本支出を新たな資産価格のアンカーと捉えており、中国市場では成長性と防御性を兼ね備えたアセットコンビネーションを模索している。これは、グローバル資金が中国株式に対する配置戦略を「景気回復の取引」から「構造的アルファの取引」へと転換していることを示している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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