海外メディアの最新報道によると、輝達は新たなAI安全およびネットワークエンジニアリングチームを秘密裏に編成しており、開放権重モデル時代における防御体制の強化を目指している。

『Business Insider』は木曜日に、先月末に公開された一連の求人情報によってこのチームの存在が初めて明らかになったと報じた。求人は、傑出エンジニア(創設期の技術責任者)、セキュリティ研究エンジニア、評価エンジニア、シニアマネージャーなどを含んでおり、その任務には、まだ展開されていないAIエージェントの安全性評価や、AIを利用してソフトウェアの脆弱性を自動修復するツールの開発が含まれる。

求人内容では、輝達が「堅固な信念」を持っていることが強調されている。すなわち、開放権重、技術的透明性、広範な科学的レビューこそが、アメリカがAI分野でのリードを維持し、サイバー防御を強化するための基盤である、という信念だ。

この動きは、輝達が開放権重モデルや自律型エージェントに注力する一方で、AIセキュリティを中核的な戦略課題に格上げしていることを浮き彫りにしている。開放権重モデルとは、モデルの動作を決定する訓練パラメータを公開するものだが、訓練データやソースコードは引き続き非公開のままにできる。

ここ数カ月、輝達は繰り返しオープンモデルを支持しており、OpenAIやAnthropicのクローズドソース路線と鮮明な対照を成している。

先月、同社CEOのジェンセン・フアン氏はXプラットフォームで初めて公開書簡をリツイートし、米国の政策立案者に対しオープンモデルを支援するよう呼びかけた。彼は、オープン性がAIの安全性を高め、サイバーセキュリティの防衛線を強化すると明言した。

AIが単なる会話型チャットボットから、企業の機密データを読み取り、ツールを呼び出し、現実世界のタスクを実行するエージェントへと進化するにつれ、企業がそのシステムに対して抱く信頼感こそが、普及のスピードを左右するだろう。

アナリストらは指摘する。輝達が専任のセキュリティチームを編成したのは、自社のGPUエコシステムを守護するだけでなく、Agentic AIの爆発的普及の前夜において、「セキュリティこそが護城河」という産業標準の主導権を先取りしようとする狙いがあると。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:OpenAI / Anthropic