イランは木曜日(6日)、ホルムズ海峡における航運管理の制限的草案を発表した。この草案では、アマンと共同で同海峡を通ってペルシャ湾に入る船舶の管理を行うとしている。テヘランは、通過する船舶に対して貨物価値の5%から7%に相当する「サービス料」を課すことを検討しており、アマン側は約3%の徴収を協議している。一方、米国は全額免除を要求している。
さらに、草案では米国の制裁対象となっている「ペルシャ湾海峡管理局」が運営する料金徴収体制も設けられており、これによりコンプライアンス上の問題が一気に表面化している。
BIMCO、ICS、INTERTANKO、INTERCARGO、CLIA、ECSA、ASA、WSCの八大国際航運協会は今週、国連および国際海事機関(IMO)に共同書簡を送付した。その中で、商船が国際水路を「安全に、予測可能に、不必要な障壁なく航行する」ことがサプライチェーンの強靭性とエネルギー安全保障の基盤であると強調。強制的な料金徴収は悪 precedent を生み、国際航行用海峡に関する法的枠組みを損なうと警告している。
保険業界はすでに行動を起こしている。先月末、労合社市場協会(LMA)は新たな条項を追加した。船舶がホルムズ海峡の「通過料」「通行料」または類似の費用を支払った場合、保険契約は即時終了すると明記しているのだ。
業界関係者は、船舶運航会社が「支払わなければイランに検査・拿捕のリスク、支払えば米制裁違反と保険無効」という深刻な二律背反に直面していると指摘する。
市場は、これらの費用が運賃に転嫁され、原油運送、液化天然ガス(LNG)、バルク貨物のコスト上昇につながると懸念している。これは最終的にエネルギー価格やコモディティ価格に浸透する可能性がある。
イランとアマンによるこの「払わねばならぬ、しかし払ってはならぬ」という草案は、短期的には外交的交渉カードとして機能するが、長期的にはホルムズ海峡を単なる軍事的リスクから、「法的‐保険‐制裁」という複合的な航運リスク地帯へと変貌させる可能性を秘めている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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