韓国のメモリー大手SK海力士(SKHY-US)は、中国・重慶の工場の処遇について複数の選択肢を検討していると伝えられている。これには投資家を引き入れて事業成長を加速させる案も含まれるという。関係者によると、万が一、一部株式の売却に踏み切った場合、この工場の企業価値は約30億ドルに達する可能性がある。
『ブルームバーグ』は金曜日(7日)に、SK海力士が現在、潜在的なアドバイザーと接触しており、重慶事業の評価作業を準備していると報じた。候補となる買収者は中国のファンドや業界関係者で、同社は資産の少数株式を保有し続ける可能性がある。ただし、現時点での協議は初期段階にとどまっており、必ずしも取引に結びつくとは限らない。SK海力士の広報担当者はコメントを拒否した。
SK海力士は米NVIDIA(輝達)向けの高帯域メモリー(HBM)の主要サプライヤーの一つであり、中国市場への進出歴は20年以上に及ぶ。かつて江蘇省無錫市と協定を結び、初の大型海外ウエハーファブを設立した。重慶工場は、同社の大規模な半導体封裝およびテスト拠点であり、グローバルなNANDフラッシュメモリの後工程生産能力の拡大を担っている。
重慶工場の投資誘致を検討する一方で、SK海力士は韓国国内への投資も拡大し続けている。同社は金曜日に、龍仁に新たなDRAM生産施設を建設し、清州にNANDウエハー工場を設けるために、約54兆ウォン(約380億ドル)を投じる計画を発表した。
SK海力士は、この投資によって人工知能(AI)時代における増大するメモリー需要に対応すると説明している。こうした動きは、同社が中国の後工程資産の持ち分構造を見直す一方で、巨額の設備投資を韓国の先端メモリー生産に集中させていることを示している。しかし、現時点で重慶工場の評価に関する最終決定が下されたという兆候は見られない。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:資金調達
- 関連組織:Nvidia
- 製品・サービス:HBM / DRAM