最近、グローバルAI関連株はインフラ投資の持続可能性や評価の高さへの懸念から変動が激しくなっており、半導体などのAI関連銘柄は高値から大幅に調整しています。しかし、高盛のチーフ中国株式ストラテジストである劉勁津氏は、中国のAI関連企業には全体的なバブルは存在せず、最近の調整により評価が健全な水準に戻ったと指摘しています。また、今後の投資機会として3つの分野を特に注目しています。

劉勁津氏はメディア取材に対し、中国のAI関連株の時価総額は、この技術が経済にもたらす潜在的な恩恵をまだ十分に反映していないと述べました。

彼は、今年6月にA株市場で確かに局部的な過熱が見られたと認めています。科创板や創業板に上場する一部のAIハードウェア企業の評価は5年ぶりの高水準に達しましたが、その後、株価の下落と利益予想の修正を経て、現在は動的な均衡を再び達成し、評価は「健全で合理的」な水準に入っていると分析しています。

データによると、中国のAI企業は現在、世界のAI関連株式時価総額の約11%を占めていますが、海外投資家のAI投資ポートフォリオにおける中国AI関連株の割合はわずか約1%にとどまっています。

高盛はこのことから、外資が中国AI関連株を極端に低く評価していると判断しており、今後、ポートフォリオの見直しによって追加投資の余地と評価の修正余地が大きいと見ています。

高盛はさらに、最も投資価値があるとされる3つのAI細分化領域を明確に提示しています。第1に電力供應鏈です。AIデータセンターの消費電力が急増していることから、電力設備やエネルギー管理への需要が持続的に高まると予測されています。第2はハードウェアインフラで、計算チップ、サーバー、光モジュール、液冷散熱などのコア技術を含みます。第3は「物理AI」で、AIとロボット、自動化機器の深層的な融合を指します。これは大規模モデルに次ぐ次の産業応用の爆発的成長ポイントとされています。

市場分析では、短期的にはグローバルなリスク選好の変動の影響を受けるものの、中国のAI産業チェーンは応用シナリオ、エンジニアリング能力、製造サポート体制において明確な優位性を持っていると評価されています。高盛の「低配」という判断と「3つの注目分野」の示唆は、市場に対して重要な逆張り投資の参考情報を提供しています。今年後半の収益検証期を迎える中で、実際の業績を達成できる企業が、まず評価の低い水準から抜け出すと期待されています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:AIハードウェア / データセンター