里昂証券 (CLSA) は最新レポートで、SK海力士が先週金曜日(7日)の取引終了後に株主価値の向上に向けた措置の積極的な検討を発表し、第3四半期中に詳細を公表する予定であることを指摘した。この発表は、今年第2四半期の決算説明会で「明確な資本配分方針が示されなかった」ことに対する市場の不満に直接応えるものであり、これが最近の株価低迷の一因となっていた。

里昂証券は、AIサーバー需要に支えられたHBMの出荷拡大により、SK海力士の収益力と自由キャッシュフローは2028年まで極めて強力な状態が続くと予想している。2024年の株主還元規模は、配当と自社株買いを合わせて100兆ウォンを超える見通しで、過去に比べ大幅に拡大する。これは株主価値の実質的な向上をもたらすだけでなく、株価の再評価を促す催化剂となる可能性がある。

このため、里昂証券はSK海力士に対して「高度確信・市場インデックス上回る(Outperform)」の投資判断を維持し、目標株価は370万ウォンで据え置いた。

また、市場で懸念されている「SK海力士とNVIDIA間のHBM4価格交渉において、ASP(平均販売価格)の上昇幅が他社より低くなるのではないか」という点について、里昂は逆にポジティブに解釈している。SK海力士のHBM4は、コアチップとベースチップの一部に旧プロセスを採用しており、競合他社に比べてコスト構造が著しく優れているため、仮に最終的な販売価格が市場予想を下回ったとしても、利益率は他社を上回る可能性が高いとしている。これにより、HBM分野のリーディングポジションにふさわしい収益の護城河が維持されると分析している。

報告書ではさらに、AI関連の資本支出サイクルが続く中、HBM4の量産が本格化する状況下で、SK海力士は「循環株」から「高キャッシュリターン成長株」へのストーリー転換を進めていると指摘。2024年第3四半期に株主還元策の詳細が明らかになれば、現在の割安評価が解消される可能性が高いとしている。短期的には価格改定の伸び鈍化が注目されているが、里昂は2026年から2028年にかけての自由キャッシュフローの実現性と資本還元の確実性に注目している。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:NVIDIA
  • 製品・サービス:HBM / DRAM