超富裕層によるスポーツ資産の買収ラッシュに新たな展開が加わった。アマゾン(AMZN-US)の創設者ジェフ・ベゾスが参加する投資コンソーシアムが、イングランド・プレミアリーグの強豪クラブ、リバプールFCの株式約3分の1を取得する取引で合意に近づいているという。
英メディア『Sky News』は11日(火曜日)に、この取引が今週中にも発表される可能性があると報じた。
この投資コンソーシアムは、鉄鋼王ラクシュミ・ミタル氏の娘婿であるアミット・バティア氏が率いている。バティア氏はかつてチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)のクイーンズ・パーク・レンジャーズの株主でもあったが、規制上の問題を避けるため、先月にすべての株式を売却している。
ベゾス氏のほかに、フェイスブックの共同創設者であるエドゥアルド・サベリン氏もこのコンソーシアムに参加している。
ベゾスら超富裕層がリバプールFCの株式の3割弱を取得することで、彼らが将来的にクラブの筆頭株主になることを目指しているのではないかという憶測が広がっている。
これまでベゾス氏はサッカー界とは無縁だったが、メディアによれば、NFLのシアトル・シーホークスやワシントン・コマンダーズ、NBAのボストン・セルティックスの買収を検討したことがある。しかし、いずれも実現には至らなかった。
『フォーブス』の長者番付によると、ベゾス氏の資産は2800億ドルで世界第3位。サベリン氏は330億ドル、ミタル氏は336億ドルとされている。
今回の投資により、リバプールFCの企業価値は60億ドルに達する見込みで、これはスポーツ史上でも最大規模の取引の一つとなる。
リバプールFCの現オーナーであるファインウェイ・スポーツ・グループ(FSG)は2010年にクラブを3億ポンド(約4億500万ドル)で買収した。FSGが前回株式売却を行ったのは2023年で、アメリカの私募ファンドDynasty Equityに少数株式を45億ドルの評価額で売却している。
価格の高騰は、FSGによる成功した経営を裏付けている。FSGが経営を引き継いで以降、リバプールはプレミアリーグを2度制覇し、UEFAチャンピオンズリーグも1度優勝している。特に2019~2020シーズンのリーグ優勝は、1990年以来30年ぶりのイングランド最上位リーグ制覇であり、クラブ史上初の「プレミアリーグ時代」のタイトルだった。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:資金調達
- 関連組織:Amazon / Fenway Sports Group / Dynasty Equity
- 原文内の日付:2019~2020シーズン
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