貨物コンテナ航路会社の陽明(2609-TW)は本日(12日)、2023年第二四半期の財務報告を発表しました。単独四半期の連結売上高は459.23億元で、6四半期ぶりの高水準を記録しました。税後純利益は57.34億元、一株当たり利益(EPS)は1.64元となり、前四半期比で約300%、前年同期比で482%の大幅増益を達成し、3四半期ぶりの最高益を更新しました。2023年上半期の連結売上高は845.84億元、税後純利益は71.69億元、EPSは2.05元となりました。

陽明は、国際通貨基金(IMF)が7月に発表した最新の世界経済見通しによると、2023年の世界GDP成長率予測は4月の3.1%から3.0%に小幅修正され、2024年3.2%から3.4%にわずかに上方修正されたと説明しています。しかし、中東紛争、貿易の断片化、AI市場の期待修正などが、世界経済の先行きに不確実性をもたらしていると指摘しています。

海運コンサルティング機関AlphalinerとDrewryが7月に発表した報告書によると、2023年の世界のコンテナ船運力の供給増加率はそれぞれ4.2%および4.4%と予測されていますが、燃料費と運賃の上昇の影響により、コンテナ需要の成長率は2.5%および2.1%にとどまると見込まれています。

第三四半期の見通しについて、陽明は欧米航路が伝統的な出荷ピークシーズンに入っているため、出荷需要の動きが市場を支えると分析しています。一方で、上海やヨーロッパの主要港では天候、短期間の出荷集中、港湾作業のボトルネックなどの影響で、第二四半期に港湾混雑が深刻化しており、第三四半期に改善するかは引き続き注視が必要と述べています。地政学的リスクや関税政策の変化が、今後の貨物輸送ルートと運航能力に引き続き大きな影響を与えると予想しています。

陽明は、貨物需要の動向を注視しながら、船隊と航路の配置計画を柔軟に調整し、港湾対応力とコスト管理を強化することで、船便の定時性と運営競争力を高めていくと強調しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:財報
  • 関連組織:Alphaliner / Drewry