鴻海(2317-TW)の法人事業説明会後、外資系証券各社が最新のリポートを相次いで発表しました。それによると、AIサーバー、ASIC、高速ネットワーク製品の需要がさらに高まっており、次世代AIラックや光通信製品の量産開始が、鴻海の将来の収益見通しを上方修正する要因となっています。
特に、米系外資Citiは「買い」評価を維持しつつ、目標株価を360元から400元へ引き上げました。また、日系外資Nomuraも「買い」を維持しながら、目標株価を352元から435元へ大幅に引き上げました。
米系外資は、鴻海のAI関連事業の可視性が3ヶ月前と比べてさらに高まっていると指摘しています。これは、クラウドサービスプロバイダー(CSP)の設備投資が継続的に増加していることに加え、AIサーバーの需要が非常に堅調だからです。第3四半期のAIラック出荷台数は、前期比で二桁の伸びが見込まれており、通年では出荷台数が倍増すると予想されています。
さらに、次世代のVR対応AIラックは第3四半期に量産入りし、第4四半期に出荷が加速すると見られています。2027年には主力製品となる可能性があります。また、ASICも重要な成長エンジンとなり、長期的にはAIサーバー出荷台数の約40%を占めると期待されています。
ネットワーク分野では、鴻海は2026年までに800G以上のスイッチ出荷台数を倍増させる目標を維持しており、CPO(共封装光学)や次世代高速スイッチ製品も順次量産へ移行しています。
米系外資は、鴻海がAIサーバーからAI機械ラック、ネットワーク、モジュラー型データセンター、スーパーコンピュータに至るまで、包括的なAIインフラを提供する姿勢を評価しています。こうした垂直統合と自動化の強みにより、市場シェア、オペレーショナルレバレッジ、収益力の向上が期待されます。
収益見通しについては、米系外資が2026年の税後純利益を2707.36億元(前期比42.9%増)、1株当たり利益(EPS)を19.45元と予想しています。2027年は税後純利益3494.40億元(同29.1%増)、EPS25.11元。2028年は税後純利益4005.70億元(同14.6%増)、EPS28.78元と見込んでいます。
一方、日系外資は、AIが引き続き鴻海の主要な成長原動力であると分析しています。既存のCSP顧客に加えて、Neocloud業者の規模拡大や、Google TPUなどのASIC需要の増加が、新たな受注につながると期待されています。また、NVIDIAの次世代プラットフォームや光通信アーキテクチャのアップグレードも、鴻海のAIサーバーおよびネットワーク関連需要を押し上げると見ています。
このため、日系外資は鴻海の2026〜2028年の収益予想をそれぞれ12.8%、23.4%、24.9%上方修正しました。2027年のEPSを25.57元、株価収益率(PER)を17倍として、目標株価を352元から435元へ引き上げ、「買い」評価を維持しました。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:ニュース
- 関連組織:Citi / Nomura / NVIDIA
- 製品・サービス:AIサーバー / ASIC