聯想は水曜日(13日)に2026/27財年第一四半期の業績を発表しました。6月終了時点の四半期において、売上高は269億4300万ドル(前年比43%増)、調整後純利益は10億7500万ドル(同176%増)となりました。特に目覚ましいのはインフラストラクチャーソリューション事業グループ(ISG)の業績で、AIサーバーの受注残高は540億ドルに達し、前四半期の210億ドルから四半期比157%増加しました。これはISGの四半期売上高85億ドルの6.4倍に相当し、今後1年半の生産能力がほぼ埋まっている状況です。
決算発表を受け、聯想の香港上場株は木曜日(13日)に20.18%急騰し、時価総額は約4329億香港ドルとなりました。年初来の累計上昇率は約290%です。
過去20年以上、聯想は資本市場において「PCのOEMメーカー」という物語に固定されてきましたが、第一四半期の業績はこの評価軸を根本から変えました。ISGはかつての「足を引っ張る存在」から「利益創出エンジン」へと変貌を遂げ、営業利益率は前年同期の-2%(8552万ドルの損失)から9.1%(7億7700万ドルの利益)へと大きく改善し、グループ全体の売上総利益率を14.7%から16.5%へ引き上げました。受注の伸びが売上成長を大きく上回っていることは、今後のさらなる変化の余地があることを示しています。
一方、PC部門は今四半期の世界出荷台数が前年比4%減少し、自社も2%減少しましたが、24.2%の市場シェア(第2位との差を10四半期連続で拡大)とAI PCの比率が25.1%に上昇したことで、IDG部門の売上は27%増の171億ドルとなり、営業利益率は7.1%で安定しています。
投資銀行は迅速に評価を見直しました。高盛は「買い」を維持し、目標株価を31香港ドルとしました。これは9.1%というサーバー事業の利益率が予想を大きく上回ったためです。シティグループも買い推奨を出し、売上43%の成長が市場予想の20%を大幅に上回った点を強調しています。
中国の國聯民生は、聯想の時価総額が7000億香港ドル(約60%成長)に達すると予想しています。市場のコンセンサスは、「PC販売」から「ISGの利益率上昇曲線+540億ドルの受注残高」へと移行しています。
しかし、好調な業績=リスクゼロではありません。聯想の財務責任者である鄭孝明氏は、制約要因はサプライチェーンにあると認めています。3月末と比べて在庫は34%増加し、157億ドルに達しました。また、メモリの逼迫は2027年から2028年にかけて続くと見られています。楊元慶氏も、AIトレーニング分野には局所的なバブルがあるかもしれないと指摘し、推論処理やプライベートデータの活用こそが長期的な成長分野だと述べています。
聯想が「PC巨人」から「エンドツーエンドAIインフラプレイヤー」へと変わるという物語は、今四半期初めて損益計算書上で実現しました。真の試練は、この一四半期の爆発的成長を、その後の毎四半期の常態にすることです。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:財務報告
- 原文内の日付:3月まで
- 製品・サービス:AIサーバー / AI PC