北京の商業宇宙企業・藍箭航天が自主開発した朱雀三號遙二運載ロケットは、2025年6月19日(水)に東風商業航天創新試驗区から打ち上げられ、一子級が予定された手順に従って、甘粛省民勤県にある朱雀三號着陸場坪に無事着陸しました。
これは中国における再使用ロケットのキーテクノロジーにおける新たな重大な進展であり、朱雀三號は中国初の軌道投入に成功し、かつ陸上回収を達成した運載ロケットとなりました。
『北京日報』によると、長征十號乙運載ロケットは7月10日に中国初の運載ロケット一子級の制御回収を達成し、世界初の海上網系回収も実現しています。
朱雀三號のこの「着陸」は、中国の軌道投入級運載ロケットの一子級回収技術が再び重要な進展を遂げたことを示しており、着陸脚による垂直回収と陸上回収の両方を完成させました。
ロケット打ち上げサービスにおいて、一子級のコストは全ロケットコストの約70%を占めており、新規一子級の製造には数か月の生産リードタイムが必要です。これに対して、「使い捨て」ロケットと比べて、再使用ロケットはコストの低減や打ち上げ頻度の向上において顕著な利点があります。
大規模な衛星ネットワークの構築という任務が、大容量・低コスト・高頻度の宇宙輸送を強く求めている中で、この技術ルートは国内外の商業宇宙開発において避けて通れない課題となっています。
「今回の飛行試験ミッションは、ロケットの再使用技術の検証と商業打ち上げの両方の性質を兼ね備えており、中国の再使用型液酸メタン運載ロケットが工学的応用へと向かう上で重要な一歩です」と、藍箭航天の朱雀三號総指揮を務める戴政氏は述べました。
戴氏はまた、朱雀三號の回収成功は、ロケットの設計・製造・打ち上げ・回収に至るコア技術チェーンが貫通したことを象徴しており、今後の常態的・高頻度の再使用技術の大規模な工学的応用の基盤を築いたと語りました。
今回のミッションでは、ロケットは「乗客」を1名搭載していました。それは鴻擎科技の「鴻鵠三號」星座構築の「先遣隊」の一つである鴻鵠03星です。今後、この星座は160の軌道面に1万個以上の衛星を展開する予定であり、中国の新たな巨大な低軌道ネットワーク衛星星座となるでしょう。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:ニュース
- 製品・サービス:液酸メタンロケット技術 / 衛星打ち上げサービス