金百利克拉ク(Kimberly-Clark)(KMB-US)は、欧州連合が承認するための障壁を取り除くべく、Kenvue(KVUE-US)の買収に伴う資産売却の提案を準備している。この400億ドル規模の取引に対する反トラスト上の懸念に対処することが目的だ。

『ロイター』が14日(月曜日)に消息筋の話として伝えたところによると、欧州連合執行委員会は今週中に、金百利クラクに対する正式な競争上の懸念を提示する予定である。その際、同社は9月29日の初期審査期限前に救済措置を提出して取引を早期承認に持ち込むか、それとも4か月間の詳細調査を待ってから対応するかを判断することになる。

金百利クラクは昨年11月にKenvueの買収を発表しており、取引が完了すれば、Kenvue傘下の李施德霖(Listerine)、艾惟諾(Aveeno)、露得清(Neutrogena)といったブランドが、既存の舒潔(Kleenex)や好奇(Huggies)とともに運営されることになる。

どの資産を売却するか、またその提案が欧州連合の製品重複や市場競争に関する懸念を解消できるかは、現時点では不明である。欧州連合執行委員会はコメントを控えており、金百利クラクおよびKenvueも取材に対し回答していない。

この取引は先週、オーストラリアの規制当局から条件付きで承認された。ただし、金百利クラクはKenvueの現地ブランドであるCarefreeおよびStayfreeの女性用生理用品事業を売却しなければならない。また、南アフリカの規制当局も先月、条件付きで承認しており、各国の審査が特定の製品市場における競争問題に焦点を当てていることがうかがえる。

この大型M&Aは、消費財企業が経営上の圧力に直面している中で進められている。消費者が価格と実用性を重視する傾向が強まるなか、企業は小容量かつ低価格の商品を投入するとともに、業績不振の事業を削減している。金百利クラクはKenvueの買収によってブランドポートフォリオを拡大したいと考えているが、各地の規制当局の承認を得るためには、資産売却という代償を払わざるを得ない状況にある。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:Kenvue