「葬儀における火葬・直葬プランへの意識」に関する意識調査
葬儀のあり方は近年、大きく変わりつつあります。
大勢の参列者を迎える従来型の一般葬から、家族だけで見送る小規模な形式、さらには式を省いて火葬のみを行う「火葬式・直葬」まで、選択肢は多様化しました。
費用の問題、少子高齢化による参列者の減少、宗教観の変化など、その背景はさまざまです。今の人たちは、葬儀についてどのように考えているのでしょうか。
そこで今回は株式会社NEXERと株式会社メモリードが共同で、全国の男女500名を対象に、「葬儀における火葬・直葬プランへの意識」についてのアンケートを実施しました。
31.2%が「火葬式・直葬」を選択。半数は「家族葬」を希望
まず、葬儀の形式についてどのような希望を持っているかを聞いてみました。
最も多かったのは「家族葬(家族・親族中心の小規模な葬儀)」で50.0%と半数を占めています。 次いで「火葬式・直葬(式を行わず火葬のみ)」が31.2%、「一日葬(通夜を省略し1日で行う葬儀)」が10.2%、「一般葬(多くの参列者を招く従来型の葬儀)」が8.6%という結果でした。
火葬式・直葬を選ぶ理由、58.3%が「費用を抑えたい」と回答
続いて、火葬式・直葬を希望する方に、その選択理由を聞いてみました。
結果は「費用を抑えたい」が58.3%と最多でした。 次いで「宗教的なこだわりがない」が37.2%、「参列者・遺族の負担を減らしたい」が25.6%、「形式にとらわれず、自分らしく送りたい・送られたい」が19.9%、「故人の遺志」が19.2%、「高齢化・少子化で参列者が少ない」が14.1%となっています。
費用や負担感を重視する一方で、宗教にとらわれない自由な見送り方を求める声も多く見られました。 家族葬が最も選ばれている背景には、大規模な一般葬への抵抗感がありつつも、「ちゃんとお別れをしたい」という気持ちとのバランスをとりたいという心理があるようです。 火葬式・直葬を選ぶ人の半数以上が「費用」を挙げているように、葬儀にかかるコストへの意識は強く、今の時代ならではの現実的な判断が反映されています。
29.2%が「費用やプラン内容が不透明」に不安を感じると回答
次に、「火葬式・直葬」と聞いたとき、不安に感じることを聞いてみました。
最も多かったのは「費用やプラン内容が不透明」で29.2%でした。 次いで「故人とゆっくりお別れの時間が取れないのではないか」が22.2%、「何を準備すればよいかわからない」が21.0%、「周囲から理解を得られないのではないか」が17.4%と続きます。 さらに「あっという間に終わってしまい、心の整理がつかないのではないか」が17.2%、「あとから後悔しそう」が16.0%、「その他」が13.8%でした。
それぞれの回答理由についても具体的に聞いてみたので、一部を紹介します。
「費用やプラン内容が不透明」と回答した方 ・料金がどれくらい掛かるのかがわからないから。(30代・男性) ・費用が安い分色々なオプションがありそう。(40代・男性) ・費用や手間・時間を抑えられるかわりに、簡素になって周りの理解を得られなそう。(30代・女性)
「故人とゆっくりお別れの時間が取れないのではないか」と回答した方 ・ちゃんとしたお別れができるかシンプルに不安。(20代・男性) ・「もっとちゃんと送ってあげればよかった」と後悔しそうなこと。(30代・女性) ・式がないプランというのはわかるが、亡くなってからどういう流れで火葬になるのか知識がないので不安。(30代・女性)
「何を準備すればよいかわからない」と回答した方 ・どうやって手配したらいいのかわからない。(30代・女性) ・火葬のみのシンプルな葬式?何が省かれているのかわからない。(30代・女性) ・どういうものか知らないので不安に感じる。(30代・男性)
費用の不透明さに対する不安は、火葬式・直葬を選びたい理由として「費用を抑えたい」が最多に挙げられていたことと繋がっています。 安くしたい一方で、実際にいくらかかるのかがわからないという矛盾を多くの人が感じています。 また、お別れの時間が短くなることへの不安や、周囲からの理解を得られるかどうかという心理的なハードルも、決して小さくないことがわかります。
43.4%が「形式的な演出は不要、ただ静かに見送りたい」と回答
続いて、火葬式・直葬を選ぶとしたら、どのような時間・演出があれば「満足できるお別れ」だと感じるかを聞いてみました。
最も多かったのは「形式的な演出は不要、ただ静かに見送りたい」で43.4%でした。 次いで「お花を手向けるお別れの時間」が25.8%、「参列者全員でゆっくり故人を囲める静かな空間」が25.0%、「故人へのお手紙や思い出の品を納める時間」が19.4%と続きます。 「その他」が11.6%、「司会者によるお別れの言葉・進行」が8.8%、「音楽(故人の好きな曲など)を流す」が8.4%という結果でした。
最多の回答は「演出は不要」でしたが、同時にお花を手向けたり、静かな空間でゆっくり囲んだりといった、シンプルながらも心のこもった時間を望む声も多く見られました。 葬儀の形を小さくしたいという意向と、「ちゃんとお別れをしたい」という思いは矛盾しません。 むしろ、規模や形式ではなく、「その人らしい時間」を大切にしたいという感覚が広がっているのではないでしょうか。
28.4%が「プラン内容のシンプルさ・わかりやすさ」を最も重視すると回答
最後に、葬儀社・葬儀プランを選ぶ際に最も重視することを全員に聞いてみました。
最も多かったのは「プラン内容のシンプルさ・わかりやすさ」で28.4%でした。 次いで「故人らしいお別れができる柔軟さ」が19.6%、「スタッフの対応や信頼感」が17.2%、「その他」が13.8%、「自宅や希望エリアからのアクセスの良さ」が8.8%、「24時間対応など連絡のしやすさ」が7.0%、「宗教・宗派に柔軟に対応してくれる」が5.2%という結果でした。
それぞれの回答理由についても聞いてみたので、一部を紹介します。
「プラン内容のシンプルさ・わかりやすさ」と回答した方 ・幅広いプランの中から時間をかけて選びたい。(20代・男性) ・プランが複雑になって、費用が嵩んだりすると大変だから。(30代・女性) ・過度な演出なくささやかでシンプルな式が良いなと思うから。(30代・女性)
「故人らしいお別れができる柔軟さ」と回答した方 ・最後の会になるので、故人が幸せだと思って欲しいから。(20代・女性) ・本人の大好きなものでお見送りしたいから。(20代・女性) ・故人が納得できるであろう形で送ってあげたいから。(30代・女性)
「スタッフの対応や信頼感」と回答した方 ・スタッフに色々と相談したいから。(20代・女性) ・スタッフさんが丁寧だと、色々安心。(30代・女性) ・ただでさえ落ち込んでるのに、愛想悪いスタッフだとトラウマになりそうだから。(40代・女性)
「プランのわかりやすさ」への需要は、先ほどの「費用やプラン内容が不透明」という不安とも連動しています。 大切な人を亡くした直後という、心身ともに余裕のない状況で葬儀を選ばなければならない。だからこそ、複雑な説明や追加費用への不安がなく、一目でわかるシンプルなプランが求められているのでしょう。 スタッフへの信頼感も同様で、プロに安心して任せられるかどうかが、その後の悔いの有無にも影響します。
まとめ
今回の調査では、葬儀の形式として「家族葬」を希望する人が半数を占める一方、「火葬式・直葬」を選ぶ人も31.2%に上ることがわかりました。 費用を抑えたい、宗教にこだわらない、負担を減らしたいといった現実的な理由が選択の背景にある中で、「費用の不透明さ」や「お別れの時間が取れないのでは」という不安も根強く存在しています。 満足できるお別れに必要なこととして最も多かったのは「形式的な演出は不要、静かに見送りたい」というシンプルな要望でした。 これは、規模の大小よりも、故人とのお別れの時間をどう過ごすかを重視する現代的な価値観の表れともいえます。 葬儀プランを選ぶ際には、プラン内容がわかりやすく、追加費用が生じない明朗な料金体系であること、そして信頼できるスタッフのサポートがあることが大切です。 この二点が、後悔のないお別れにつながる重要な条件となっているようです。 形式にとらわれず、自分や家族にとって「納得できる見送り」を探したい方は、シンプルでわかりやすい火葬・直葬プランを検討してみてはいかがでしょうか。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:Survey Report
- 関連組織:株式会社メモリード / 自由に家族葬