2026年6月11日 国立大学法人岡山大学
◆概要
国立大学法人岡山大学の研究機器共用体制・整備等強化促進に関するタスクフォースは、2026年5月15日に「中四国・播磨ヘリウムリサイクル事業ネットワーク(通称:中四国・播磨HeReNet)」の連携機関である、米子工業高等専門学校(鳥取県米子市)を訪問し、中四国・播磨HeReNetにおいて初となる「ヘリウムガスの回収および液体ヘリウムの供給(フェーズ2)」を実施しました。
本学からは総合技術部の石井誠課長、浦上久幸技術専門員、安藤晴菜技術職員と研究協力課の山﨑秀顕専門員が参加しました。また、米子工業高等専門学校からは技術教育支援センターの日野英壱技術専門職員らが参加しました。
米子工業高等専門学校では、2025年12月より日野技術専門職員が核磁気共鳴装置(NMR)からガスバッグに溜めたヘリウムガスを定期的に回収用圧縮機を使ってガスボンベに回収する作業を行ってきました。
当日、本学があらかじめ専用の容器に充填した液体ヘリウム約90Lを米子工業高等専門学校に運搬し、米子工業高等専門学校が約1時間かけてNMRに液体ヘリウムを充填する作業を行いました。その後、回収ガスで満タンになったガスボンベを本学へ運搬し、回収しました。
中四国・播磨HeReNetの全体の流れとしてはヘリウムガスの回収(フェーズ1)、ヘリウムガスの回収およびその一部の供給(フェーズ2)、ヘリウムガスの回収およびそのほぼ全量の供給(フェーズ3)を順次実施し、その後、本格運用に移行する予定で、今回はこのフェーズ2を初めて実施しました。
米子工業高等専門学校の日野技術専門職員は、「初めて液体ヘリウムをリサイクルというかたちで調達できた。価格高騰が続く中、安価に液体ヘリウムを手に入れられるのはありがたい。本事業はSDGsの“つくる責任 つかう責任”にもつながる取り組みとして、今後も持続可能な研究環境づくりを意識していきたい」と述べました。
岡山大学は、開かれた地域中核・特色ある研究大学として「中四国・播磨HeReNet」および「HeliGet」を通じて、学内のみならず近隣の大学や研究機関、高等専門学校、企業等に液体ヘリウムを供給することで、液体ヘリウムを用いた研究・開発の裾野を大きく拡げることを目指しています。またヘリウムは100%海外に依存しているため、本取り組みは経済安全保障の点からも極めて重要です。 さらに本学では、次世代のヘリウムユーザーの育成およびヘリウム価格の安定化を目的とした、ヘリウム関連の人材育成プログラム「HeliSET」の開発も進めており、「HeReNet」、「HeliGet」、「HeliSET」を一体の取り組みとして、「“He3”(スリー)プロジェクト」として今後も推進していきます。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:ニュース
- 製品・サービス:液体ヘリウム / HeReNet