業務システム開発を手掛けるオーエムネットワーク株式会社(以下 当社)は、2026年3月に発表した「Claude Code」を活用したAS/400(IBM i)開発効率化の取り組みを進化させ、現場の保守改修運用に正式導入いたしました。

この夏、RPG開発経験の浅い若手エンジニアが「Claude Code」を対話型アシスタント・解読ツールとして活用し、実際の基幹業務で稼働する帳票定義および発行制御プログラム計20本程度の改修・保守作業をトラブルなく完遂いたしました。

当社では、この一連のプロセスを社内の「レガシーシステムモダン開発・保守スキーム」として標準化し、長年の課題であった「特定ベテラン社員への属人化」からの脱却と、若い世代への持続可能な技術継承体制を確立いたしました。

背景:検証フェーズから「現場での実務運用」へ

主要指標 — KEY FIGURES

20
20本程度の帳票発行系プログラム改修
30〜40パーセント
作業時間を30〜40%削減

未だ多くの企業の基幹業務を支えるIBM製の中規模コンピューター「AS/400(現IBM i)」は、極めて高い堅牢性を誇る一方で、開発者の高齢化やドキュメントの不備による「コードのブラックボックス化」が業界全体で深刻な課題となっています。

特に長年運用されてきた帳票プログラムは、印刷レイアウト定義と固有の出力制御ロジックが複雑に絡み合い、ベテラン頼みの改修になりがちな分野でした。

当社では2026年3月に生成AIによる開発効率化の可能性を検証・公表いたしましたが、「現場で継続的に使えるか」「若手が実際に改修を行えるか」が次の課題でした。そこで2026年7月から8月にかけて、実際の基幹システム保守運用フェーズにおいて若手社員を中心とした実践プロジェクトを立ち上げました。

今回の取り組み内容と成果

項目

取り組み内容

確認された効果

若手社員による帳票プログラム改修(20本程度)

基幹システムで稼働する帳票定義ファイル(DDS)および発行・出力制御プログラム(RPG/CL)計20本程度を対象に、Claude Codeを用いて構造・依存関係を可視化して改修を実施。

手厚いレクチャーなしで若手が構造を自力理解し、安全にリリースまで遂行。

確認・試行錯誤を含む実務運用の検証

AIの出力に対する人間による確認ややり直し(プロンプト調整)、類似パターンの横展開修正といった現場の実務ステップを踏んで慎重に検証。

人間による確実な確認を挟みつつ、手作業比で約30%40%の作業時間削減。

開発担当者コメント

「AS/400の帳票改修は、画面制御や出力ロジックが特殊で『特定のベテランしか触れない』という大きな壁がありました。今回のプロジェクトでは、AIに任せきりにするのではなく、修正箇所の確認や出力結果のチェックにしっかり時間を割く形で進めました。何度か修正のやり直しや類似箇所の調整もありましたが、最終的に手作業で行うより30%40%程度の時間を削減できたことは非常に大きな成果です。AIは単なる自動化ツールではなく、『エンジニアの確認作業を支え、ベテランのノウハウを若い世代へ繋ぐ架け橋』になると確信しています。」

今後の展望

当社では、今回確立した「AS/400×Claude Code」による開発・保守スキームを、社内基幹システムのさまざまな機能改修・保守業務へ順次拡大してまいります。従来のレガシーな開発環境に最新の生成AIを融合させることで、迅速かつ堅牢なシステム運用体制を推進してまいります。

また、国内の多くの企業が直面している「2025年の崖」やレガシーシステム保守の技術者不足課題に対し、自社での成功体験・ノウハウをもとにした情報発信を積極的に行ってまいります。

【会社概要】

会社名:オーエムネットワーク株式会社

所在地:新潟県新潟市中央区

事業内容:業務システム開発、シフト管理システム「R-Shift」

提供Web:https://www.omnetwork.co.jp/

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:技術導入
  • 関連組織:オーエムネットワーク株式会社 / IBM