光量子技術による持続可能な次世代計算基盤の実現を目指すスタートアップ、OptQC株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役CEO:高瀬 寛、以下「OptQC」)は、NTT株式会社(以下「NTT」)をリードインベスターとする第三者割当増資を実施し、総額70億円の資金調達(シリーズA2)を完了したことをお知らせいたします。

本ラウンドには、NTTに加え、以下の投資家が参加しています。

主要指標 — KEY FIGURES

70億円
総額70億円の資金調達
91.5億円
OptQCの累計調達額は91.5億円
200億円
累計調達額は200億円を超えました
100倍
計算性能を現行機の100倍規模に引き上げ

リード投資家

NTT株式会社

事業会社(CVCからの出資を含む)

キヤノンマーケティングジャパン株式会社

京セラ株式会社

株式会社島津製作所

住商ベンチャー・パートナーズ株式会社

ニッセイ・キャピタル株式会社

みずほキャピタル株式会社

三菱地所株式会社(BRICKS FUND TOKYO)

三菱電機株式会社

三菱UFJキャピタル株式会社

ANAホールディングス株式会社

KDDI株式会社

NGK株式会社

SBIホールディングス株式会社

SMBCベンチャーキャピタル株式会社

独立系ベンチャーキャピタル

グローバル・ブレイン株式会社

デライト・ベンチャーズ

未来創生3号ファンド(運営者:スパークス・アセット・マネジメント株式会社)

モバイル・インターネットキャピタル株式会社

SBIインベストメント株式会社

公的機関

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)

※投資家の掲載順はリード投資家を除き、属性別のグループ分けによるものであり、各グループ内の並びは社名をかな表記50音順、アルファベット表記ABC順で記載しています。グループ間・グループ内の並びは出資額等の優劣を示すものではありません。

2025年1月のシードラウンド(6.5億円)、同年10月のシリーズA1ラウンド(15億円)と合わせ、OptQCの累計調達額は91.5億円となりました。また、獲得済の補助金を含めると、累計調達額は200億円を超えました。

通信・エレクトロニクス・航空・精密機器・金融・不動産などを代表する事業会社が本ラウンドに参加した背景には、光量子コンピュータが特定分野に閉じた研究テーマではなく、素材開発・製薬・金融工学・物流最適化など幅広い産業で応用が見込まれる次世代コンピューティング基盤として期待されていることがあります。今後、各社が持つ知見や実証フィールドを活かした事業連携の可能性について、順次協議を進めてまいります。

なお、リード投資家であるNTTとの間では、本資金調達に先立ち、資本業務提携契約を締結し、誤り耐性型光量子コンピュータの実用化に向けた協業関係を強化しております。本提携の詳細につきましては、当社が2026年8月3日に公表したプレスリリース「光量子コンピュータの実用化に向け、NTTと新たに資本業務提携契約を締結しました」(https://www.optqc.com/news/news/optqc-ntt-2026)、およびNTTが2026年8月3日に公表したプレスリリース「NTTと OptQC、光量子コンピュータの実用化に向け新たに資本業務提携契約を締結」(https://group.ntt/jp/newsrelease/2026/08/03/pdf/260803aa.pdf)をご参照ください。

資金使途:次世代プロセッサの開発と人材採用を加速

今回調達した資金は、主に以下の2点に充当します。

次世代光量子プロセッサの研究開発:2026年7月より稼働中のOptQC製マシン(安定動作を重視した第1世代機)に続き、計算性能を現行機の100倍規模に引き上げ、1万量子ビット規模を目指す次世代プロセッサの開発に投資します。量子ビット数の拡張、常温常圧動作を維持したままのスケールアップに取り組みます。

人材採用の強化:量子光学・電気回路・機械工学・制御工学・ソフトウェア/アルゴリズム開発など光量子コンピュータの実用化に必要な研究者やエンジニアに加え、事業開発を担うビジネス人材の採用を加速し、研究・開発・事業の体制を拡充します。

光量子方式が拓く、次世代コンピューティングの可能性

量子コンピュータの実現方式には超伝導、中性原子、イオントラップ、シリコン、光など複数のアプローチが存在しますが、その中でも光(光量子)方式は、常温・常圧下での動作が可能であり、極低温環境を必要とする他方式と比べて消費エネルギーや制御システムの複雑性を大きく抑えられる点、また数百テラヘルツ級のクロック周波数による高速演算や、光通信インフラとの親和性の高さから、大規模化と実用化を両立できる方式として注目されています。

OptQCは、東京大学大学院工学系研究科・古澤研究室が25年以上にわたり培ってきた光量子技術の研究成果を基盤に2024年に設立され、「1万量子ビット入力の光量子コンピュータ開発」をはじめとするNEDO「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の採択、JSTムーンショット型研究開発事業(目標6:誤り耐性型汎用量子コンピュータの実現)への参画など、国のプロジェクトとも連携しながら開発を進めています。開発ロードマップとしては、まず安定動作を重視した実証機を2026年7月に産業技術総合研究所(AIST)内の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)にて公開、続いて高速性に特化した機体、さらに量子性に特化した機体へと段階的に発展させる方針を掲げており、次世代機では現行機比で100倍規模に当たる1万量子ビットの計算性能の実現を見据えています。

こうした技術的な進展は国内外でも評価されており、東洋経済「すごいベンチャー100 2025年最新版」(情報通信・インターネット部門)への選出、世界経済フォーラム(WEF)の「テクノロジー・パイオニア2026」への選出、Forbes JAPAN「Top 100 Japanese Startups to Watch 2026」への選出、そしてNTTとの資本業務提携をはじめとする事業会社との連携の広がりなど、着実に実績を重ねてきました。今回のシリーズA2は、こうした技術・事業両面での進捗が評価された結果と考えています。

代表取締役CEO 高瀬 寛のコメント

「創業2年の節目に大型資金調達の実施をアナウンスできることを嬉しく思います。シードラウンドから応援いただいてきたベンチャーキャピタルの皆さまに加え、通信・エレクトロニクス・航空・精密機器・金融・不動産など幅広い業界のリーディングカンパニーの皆さまに新たにご参加いただけたことを、大変光栄に思います。特にNTT様とは昨年から技術と事業の両面で連携が進んでおり、今回リード投資家としてご参画いただけたことは、私たちにとって大きな後押しとなります。今回の資金を人材の確保、先日発表した一号機「MoQuren」に続く次世代プロセッサの開発に投じ、光量子コンピュータの社会実装をさらに前進させてまいります。」

OptQC株式会社について

OptQCは、光量子技術を用いた次世代計算基盤の提供をめざすディープテックスタートアップです。

東京大学・古澤研究室での25年以上にわたる研究実績を背景に、研究・開発・ビジネスを一体的に推進するアプローチで、グローバル市場での量子技術の実用化を加速しています。

会社名: OptQC株式会社

所在地: 〒171-0021 東京都豊島区西池袋3-28-13 IT tower TOKYO 15階

代表者: 代表取締役CEO 高瀬 寛

設立: 2024年9月2日

事業内容: 光量子コンピュータの研究・開発・提供

URL: https://www.optqc.com/

本件に関するお問い合わせ先

OptQC株式会社 広報担当

E-mail:press@optqc.com

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:資金調達
  • 関連組織:キヤノンマーケティングジャパン株式会社 / 京セラ株式会社 / 住商ベンチャー・パートナーズ株式会社