元教員107名のキャリア実態調査
教員のキャリア支援を行うRe-Career株式会社は、教員を退職した方を対象とした「元教員キャリア実態調査 2026(速報版)」を実施し、全国107名から有効回答を得ました。本調査は、教員不足が深刻化する一方で、退職者本人の声がほとんど整理されてこなかったことを背景に、退職経験者の選択と現在を数字として可視化することを目的としています。
### 調査の背景
全国で教員不足が深刻化し、政府・自治体レベルで採用拡大、給与・処遇改善などが議論されています。しかし、議論の前提となるべき「退職した教員はその後どうなっているのか」「彼らは再び教員に戻りたいと考えているのか」という退職者側のデータは、まとまった形で社会に示されてきませんでした。本調査は、この空白を埋め、退職者本人の声から教員不足の議論を組み直すための基礎データを提供します。
### 主な調査結果
#### 結果1:退職者の76%が「もう一度選べても、また辞める」と回答
退職時期に戻ってもう一度選べるとしたら、という問いに対し、75.7%(81名)が「退職する」と回答。教員を続けると選んだ人はわずか4.7%(5名)でした。大多数が退職を肯定的に捉えています。
#### 結果2:退職について80%が「後悔していない」
後悔していない層が80.4%(86名)。少し後悔・後悔はわずか9.3%で、すべての年代で納得感が高いことが分かりました。
#### 結果3:年収減も、働き方の満足度は大幅改善
年収は77.6%が減ったと回答しましたが、働き方の満足度は教員時代の平均4.5から7.2へと約1.6倍に上昇しています。
#### 結果4:退職検討は長期的な葛藤の末
検討期間は「1年以上」が55.1%。「半年未満」の18.7%を大きく上回り、突発的な行動ではないことが証明されました。
#### 結果5:理由は「働き方」が中心
退職理由は仕事量(57%)、長時間労働(54%)、家庭との両立(45%)が上位。給与待遇(14%)は下位であり、働き方改革が本質的な解決策である可能性が示唆されました。
### 今後の展望
Re-Career株式会社は、教員という仕事の魅力を取り戻すため、現職の先生方が安心して働ける環境整備を急ぐ必要性を訴えています。また、退職を選んだ方々の経験を社会で活かす仕組みの重要性も指摘しました。今後は調査対象を拡大し、詳細なレポートの提供やセカンドキャリア支援プログラムの強化を継続的に進めてまいります。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
- 製品・サービス:教員キャリア実態調査