株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区、代表取締役社長:梅田 佳夫)は、病院・診療所を対象に、電子カルテの利用実態や今後のニーズに関する調査を実施しました。

調査の結果、次回の電子カルテ更新時に「AI機能の充実度」を重視する割合は病院47.8%、診療所14.3%となり、施設種別によって選定時の重視点に違いがみられました。また、クラウド化を検討対象とする割合は病院69.0%、診療所66.3%となる一方、障害時の利用継続やサイバー攻撃・情報漏洩への不安が両者で上位となりました。

主要指標 — KEY FIGURES

62.3%%
診療所では「初期費用・ランニングコストの低さ」が62.3%
60.2%%
病院では「初期費用・ランニングコストの低さ」が60.2%
51.3%%
病院では「条件次第で検討したい」が51.3%
36.4%%
診療所では「積極的に進めたい」が36.4%

●調査の詳細はこちら

https://www.seedplanning.co.jp/news/6770/

◆調査の背景と目的

医療DXの進展や医療従事者不足を背景に、電子カルテに求められる役割は広がっています。診療記録やオーダーなどの基盤機能に加え、文書作成の効率化、医療安全、院内外の情報連携、データ活用など、電子カルテを起点とした業務変革への期待も高まっています。

一方、生成AIやクラウド型電子カルテなど新たな技術・サービスへの関心が高まる中、注目される技術や機能が実際の電子カルテ選定にどこまで影響しているのかは必ずしも明らかではありません。

そこでシード・プランニングでは、電子カルテの導入・利用実態や今後のニーズを把握することを目的に、病院・診療所を対象としたWebアンケート調査を実施し、電子カルテの導入状況や現在の課題、更新意向、次回更新時の重視点、AI機能への期待、クラウド化意向・不安などについて尋ね、施設種別によるニーズの違いを分析しました。

◆調査トピックス

●次回更新時に「AI機能の充実度」を重視する割合は、病院47.8%、診療所14.3%

●診療所では「初期費用・ランニングコストの低さ」が62.3%で最多

●クラウド化を検討対象とする割合は病院69.0%、診療所66.3%

●クラウド化の不安は、病院・診療所ともに「障害時に利用できない」「サイバー攻撃・情報漏洩」が上位

◆病院・診療所で異なる電子カルテにおけるAI機能の評価

【次回電子カルテ更新時に重視する点(病院)】

次回の電子カルテ更新時に重視する点を尋ねたところ、病院では「初期費用・ランニングコストの低さ」が60.2%で最も高く、「操作性・画面の見やすさ」52.2%、「セキュリティ対策の堅牢さ」50.4%に続き、「AI機能の充実度」が47.8%となりました。AI機能が、次期電子カルテを比較・評価する具体的な項目の一つになりつつあることがうかがえます。

【次回電子カルテ更新時に重視する点(診療所)】

一方、診療所では「初期費用・ランニングコストの低さ」が62.3%で最も高く、「導入後・障害発生時のサポート体制の充実度」42.9%、「操作性・画面の見やすさ」40.3%が続きました。「AI機能の充実度」は14.3%で、病院の47.8%とは大きな差がみられます。診療所では、AI機能よりも費用や日常の使いやすさ、安定した運用に直結する条件が優先される傾向がみられました。

AIに期待される用途には共通点もみられます。病院・診療所とも、紹介状や診断書などの文書作成を支援する機能への期待が高く、記録・文書作成業務を軽減したいというニーズは共通しています。このことから、AIへの期待があっても、それが電子カルテ選定時の優先順位にそのまま結び付くわけではないことがうかがえます。

◆電子カルテのクラウド化について

【電子カルテのクラウド化に関する検討状況】

今後の電子カルテのクラウド化について、病院では「条件次第で検討したい」が51.3%で最も高く、「積極的に進めたい(すでにクラウド型を利用中含む)」17.7%と合わせると69.0%となりました。

診療所では「積極的に進めたい」が36.4%、「条件次第で検討したい」が29.9%で、合わせて66.3%でした。

クラウド化を検討対象とする割合は大きく変わらない一方、病院では「条件次第」が半数を超えており、導入条件をより慎重に見極めていることがうかがえます。

【電子カルテのクラウド化を進める上での不安・課題】

クラウド化を進める上での不安・課題では、病院は「ネットワーク・システム障害時に利用できない」が67.3%、「サイバー攻撃・情報漏洩」が66.4%で上位となりました。診療所でも同項目が64.9%、55.8%と上位です。病院ではさらに「クラウド事業者の障害・サービス停止」と「ランニングコストの増加」が各41.6%となり、診療継続性やセキュリティに加えて、サービスの安定性や運用コストも重要な判断材料となっています。

【病院・診療所で異なる電子カルテの選定基準】

調査結果からは、病院と診療所で次期電子カルテに求める条件の優先順位が異なることが分かりました。

病院では、AI機能も電子カルテ更新時の選定項目として重視される一方、クラウド化については「条件次第で検討したい」が半数を超えています。また、障害時の診療継続やセキュリティへの不安も大きく、新たな機能・提供形態と安定した運用の双方が重視されていることがうかがえます。

診療所では、費用、サポート、操作性、セキュリティなど、導入・運用に直結する条件が上位となりました。

電子カルテに求められる価値は一様ではなく、病院と診療所それぞれの導入・運用環境によって異なることが、今回の調査から明らかになりました。

◆調査概要

調査対象:

病院、診療所

調査方法:

Webアンケート

調査時期:

2026年6月

有効回答:

病院119件、診療所102件、計221件

主な調査項目:

導入状況、現行システムの課題、更新予定時期、リプレイス時の重視点、AI機能への期待、クラウド化意向・不安、今後強化したい機能、サポートへの要望など

◆本件に関するお問い合わせ

本調査の詳細はこちら:

https://www.seedplanning.co.jp/news/6770/

資料についてのお問い合わせ:

広報宣伝部

E-mail : koho@seedplanning.co.jp

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
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