本と読むとは、結局どういうことなのか。

本を読んでいるとき、私たちは何を感じたり、考えたりしているのだろうか。

『物語化批判の哲学』(講談社新書)で鮮烈な単著デビューを飾り、その後も『なぜ人は締め切りを守れないのか』(堀之内出版)、『批判的日常美学について』(晶文社)等の話題作を続々と執筆し、今大注目の若手哲学者/美学者の難波優輝さんが次に挑むのは、ずばり「読書の哲学」です。

難波優輝『本とは何か』(新潮新書刊)

「本を読むってそんなに偉いことなんでしょうか」――複数の書店員の方から投げかけられた疑問をきっかけに、難波さんの思索は始まりました。

読書の効用をいろいろな人が言っているけれども、実は「本を読むとは何か」を誰もが語り飛ばしている。本を読むとは、結局どういうことなのか、読書しているとき、私たちはいったい何をしているのか、という根本的なことをすっ飛ばしている。

しかも、本を読むことがいいことなのかどうかは、そもそも本を読むことがどういうことなのかが分からない限り根拠のないものになりかねない。だから、本を読むのがいいことだ(あるいは悪いことだ)と言いたいときにこそ「でも、そもそも、本を読むってどういうことなんだっけ」と、根本に立ち返ることが必要だ。

この本では、本を読むこととはどういうことかを考えていく。(本文「はじめに」より)

難波さんが提唱する「読書とは〈パフォーマンス〉である」という概念を手がかりに、小説、人文書、マンガからハウツー本、楽譜、レシピまで、幾多の学問領域を渡り歩きながら、この世に存在するあらゆる本について考えていきます。

本を読むことが無条件によいものとされる現代で、読書の意味を問い直すという前代未聞の試み。

本書を読んだら最後、あなたにとっての「読書」はまったく違うものになること間違いなしです。

カバーデザインと試し読みを公開しました。

カバーデザインの装画を担当していただいたのは、『ぶたのたね』シリーズや『ねむいねむいねずみ』シリーズなど人気絵本の作者であり、イラストレーターとしても村上春樹さんの著作など多数の装画を手掛けている漫画家・絵本作家の佐々木マキさん。雑誌「波」7月号には、難波優輝さんと佐々木マキさんのお二人の特別対談が掲載予定です。どうぞお楽しみに。

刊行前にひと足早く、『本とは何か』の「はじめに」試し読みを公開しました。以下よりぜひご一読ください。

難波優輝と「本とは何か」を考えるトーク&サイン会、開催決定!

「本を売っている身だけれど、読書ってそんなにえらいのか疑っています」

「読書の素晴らしさばっかり言う本に飽きてきたんですよね」

書店員の方から投げかけられた疑問から生まれた、難波優輝さんの新刊『本とは何か』。この本の刊行を記念したトーク&サイン会を開催します。

読書のポジティブキャンペーンばかりの現代に「良いところばかりではなく悪いところも認識してはじめてちゃんと本を愛することになる」と語る著者の難波さんと一緒に「本を読むとは結局どういうことなのか」をみんなで考える時間にしませんか。

【概要】

日時:2026年6月28日(日) 14:10開場 14:30開演

会場:紀伊國屋書店新宿本店9階 イベントスペース

対象書籍:難波優輝『本とは何か 』税込 1,034円*対象書籍は当日会場でも販売しいたします

参加費(チケット制):1,500円 (入場料金)

著者コメント

デビュー作の発売後、いくつかの書店さんにご挨拶に伺ったとき「次にどんな本が読みたいですか? 何でも書きます!」とお聞きしました。複数の書店員の方はこう教えてくれました。「本を読むことってそんなにえらいのか考える本ですね!」。その瞬間、いつか書こうと思いました。

私は本が好きです。けれど、「好き」は、「全肯定」ではないと思います。本が好きだからこそ、「本とは何か」、ひっつきすぎず、離れすぎずのいい感じの距離感で考える言葉を作りたいと思いました。この本を一つのきっかけに、本についての語りがさらに多種多様になる未来を想像しています。

この本の生まれ故郷は書店です。どんなふうにして、故郷にこの本が帰還するのか、読み手に読まれるのか、わくわくしています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
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