毎年恒例の夏に行われる書店フェア「新潮文庫の100冊」は今年で50周年。これを記念して現代を代表する作家の方7名に「夏」をテーマに短編を書き下していただきました。ここでしか読めない短編が揃った奇跡の一冊『プレゼント』は6月24日、新潮社より刊行です。思わず本棚に置きたくなるような初回限定カバーもご用意しました。

全編書き下ろしの奇跡の一冊 本作に収録されている短編は全てここでしか読むことのできない書き下ろし作品です。ミステリ、恋愛、ホラー、青春、ファンタジー。様々なジャンルが詰まった、どの世代の誰にとっても楽しめる一冊になりました。自分で堪能する一冊として、大切な人への贈り物として、読書の入り口として、ぜひ書店に足をお運びください。

箔押しで仕上げた初回限定カバーが発売決定! 今回の装幀には、「新潮文庫の100冊」が始まった1976年の小冊子デザインをモチーフにした初回限定カバーをご用意しています。通常の新潮文庫のカバーと異なる手触りの良い厚手の紙を使用し、タイトルには箔を押すことで紙の本で持っていたくなるような一冊に仕上げました。

左)『プレゼント』初回限定カバー 右)1976年版「新潮文庫の100冊」小冊子) 初回配本以降はタイトルにもなっている「プレゼント」をモチーフにした通常カバーとなります。可愛いリボンと「50th Anniversary of “100 Books Selected by Shincho Bunko”」(「新潮文庫の100冊」50周年)の英字が入ったシーリングスタンプをあしらった、贈り物として渡したくなるようなデザインに仕上げました。

7名の作家よりコメント到着! 今回「夏」をテーマに短編を書き下していただいた7名の作家の方より、執筆した短編についてのコメントが到着しました! 伊坂幸太郎さん もともと長編として書いていたのですが、いろいろな事情で完成しなかったものを、短編として作り直してみました。名探偵白河ヨフネの活躍を楽しんでもらえたら嬉しいです。 江國香織さん ひさしぶりに青春小説を書いてみたつもりですが、老人小説になったような気がしないでもないです。でもあのあわあわとした夏の気配だけはあるかな、と思っています。 恩田陸さん 1992年の『六番目の小夜子』で関根秋、2002年の「図書室の海」で関根夏、そして四半世紀(!)経ってようやく関根春、と関根三きょうだいの高校時代を書くことができました。懐かしくてちょっとドキドキして、今はホッとしています。 梨木香歩さん この小説を書いている期間、朝な夕な、「粋な黒塀 見越しの松に」というフレーズが繰り返し頭のなかで回り続け、少し困りつつ、いつの時代に生きているのか意識があやふやなまま過ごしていました。とはいえ、小説自体は現代が舞台です。お富さんとも関係がありません。楽しんでいただけたら嬉しいです。 町田そのこさん イチゴアイスのような、爆ぜる花火の光の雫のような、そんなひと夏の物語を書きました。テンダネスへようこそ。 宮部みゆきさん この短編のネタは、ネット上のホラーやSFのフィクションをよく読んでおられる方にはお馴染みのものでしょう。はい、私自身もあの〝財団〟が登場する広大なシェア・ワールドのたくさんのエピソードの大ファンでして、自分も一度は参加できたらいいなあと憧れていました。でも、その設定に忠実に書こうとすると本当に難しくて、諦めざるを得ませんでした。今回、新潮文庫の永い歴史をお祝いする書き下ろしアンソロジーで、あの〝財団〟の世界に敬意を表するささやかな短編を書けたことに感謝しております。 米澤穂信さん 夏の意味が変わってきたと思う。行楽向きで、海や山に遊ぶのもいいが、涼しい風の通る部屋で文庫本を読むのもまた楽し――夏をそういう季節だと思っていた時代が終わりつつある、あるいはすでに、終わっているように思う。ではいま、夏は何の季節か。それを考えていたら、この小説になった。

目次&内容紹介(※掲載順) 伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」 白河ヨフネが解決した五つの難事件を書籍にまとめて発表してきた僕。しかし六つ目の事件は発表するか迷っている。その理由をここに記す――。驚きと切なさが交差するミステリ。 江國香織「二つの宇宙」 極度の人見知りで、こだわりの強いおばあちゃん。ちょっぴり変わった僕の彼女・茉莉加と会うことになったのだが……。大学一年生の夏の夕方、永遠の時間がそこにはあった。 宮部みゆき「真実のトランク」 バーで働いていた二十代前半。その時出会ったとある財団のおじさんと人間の真実を見るという小さなトランク。暑さが記憶を呼び起こす、あの夏の出来事。 町田そのこ「きっとあの日の光と同じ」 高校一年生の夏。親友に彼女が出来た。複雑な感情の中、ひと夏の恋をしようとした俺は中学の同級生と偶然出会う。甘くて苦い青春が迸る「コンビニ兄弟」シリーズ・スピンオフ。 米澤穂信「無明」 八月の猛暑。新宿駅午後二時。自由通路を歩く女性が突如屈みこみ、泣き続ける赤ん坊の首を絞めた。どうして彼女はそのような行動に出たのか。夏をめぐる社会派ミステリ。 梨木香歩「見越しのマツ」 離婚し実家に戻ってきた真美子。家の向かいにある大きな松の木が生えた屋敷が取り壊されたことをきっかけに不思議な物語が少しずつ動き始める。 恩田陸「伝説の季節」 今年の「サヨコ」は俺だ――。高校三年生の夏、受験が近づく中、学校に根付いたいわくつきの伝統を担う役に任命された春(しゅん)の運命は。心揺さぶる『六番目の小夜子』前日譚。

「新潮文庫の100冊」は今年で50周年 1976(昭和51)年、若手社員ふたりのアイデアから始まった書店フェア「新潮文庫の100冊」は今年で50周年を迎えます。古今東西から名作を集め、中高生や読者ビギナーにとっての読書の入り口となるようなフェアを目指してきました。今年も『プレゼント』や『成瀬は信じた道をいく』など豪華な新刊ラインアップや、ひと夏限定のプレミアムカバー、新装版や特典しおりなど目白押しです。ぜひ夏に書店に訪れて気になる本を探してみてください。

書籍内容紹介文 これはこれまで小説を愛してきてくれた人へ、そしてこれから小説の世界に一歩踏み出す人へ贈るプレゼント。何気なく読んだ物語が、ふと目にした一行が、意外な言葉ひとつが、人生を大きく変えるかもしれない。現代を代表する7人の作家が「夏」をテーマに書き下ろした、驚きと切なさ、怖さと美しさ、何よりとびきりの面白さを詰め込んだ奇跡の一冊。さぁ、あなたの人生に小説という選択肢を。

著者紹介 伊坂幸太郎 1971(昭和46)年生れ。2000(平成12)年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー俱楽部賞を受賞しデビュー。’08年『ゴールデンスランバー』で山本周五郎賞と第5回本屋大賞を受賞。 江國香織 1964(昭和39)年生れ。‘87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、2004(平成16)年『号泣する準備はできていた』で直木賞、’12年「犬とハモニカ」で川端康成

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