日本屈指のライブハウス「ロフト」創業者が、千葉県鴨川市にある入居金6,000万円の超高級老人ホームに入居した。海が見える高層階に住み、館内は食堂、バー、図書館、露天風呂、ジム、カラオケ、ビリヤードなど高級ホテル並みの豪華施設が揃っているうえ、スタッフも親切で、提携する病院によるサポートも完璧、全く不満のない老後を送るはずだったのだが――。 わずか2年でそこを去ることになった著者が、富裕層の住人の知られざる実態と共に、自らの入居から退去までの顚末を面白おかしく、そして哀しく綴る体験記。

目次

プロローグ~余生の値段は六〇〇〇万円~

第一章 「やすらぎの郷」を求めて 第二章 ここは天国か? 第三章 海と孤独と自由と 第四章 そして、ホームを出る

エピローグ

海が脳裏をよぎった。

ここは千葉県鴨川市。南房総地域の人口3万弱の田舎町。太平洋に突き出した房総半島の海には、視界を遮る障害物がない。見渡す限りの水平線なのだ。先ほど内見した一八階の部屋からも、果てしない海が広がっていた。かがやく波光、寄せては返す白い波。青空に澄みわたる鳥の声。

人生最後の日々は、海の見えるところで暮らしたい。ずっと私はそう願ってきたではないか。(中略)

よし決めた! 住み慣れた東京を離れよう。これからの私は、海の見える超高級老人ホームで暮らすのだ。思い残すことは何もない。それまでの数年間、頭の中を覆っていた将来への不安と憂鬱が、すーっと晴れていくのがわかった。

(本文より)

著者略歴

平野 悠(ひらの ゆう) 1944年東京生まれ。ライブハウス「ロフト」創業者。71年、ジャズ喫茶・烏山ロフト以降、下北沢や新宿などにロック・フォーク系ライブハウスを次々オープン。84年から海外バックパッカー生活の末、ドミニカ共和国にて市民権を獲得。92年に帰国。95年に初のトークライブハウス「ロフトプラスワン」をはじめ、ネイキッドロフト、阿佐ヶ谷ロフトAなどをオープン。著書に『1976年の新宿ロフト』ほか。

書籍情報

タイトル:超高級老人ホームに入ってみた

著者:平野悠

発売日:2026年7月17日(金)※電子書籍も同日発売

定価:1,012円10%税込)

判型:新書判

ページ数:224

ISBN:978-4-08-721421-5

集英社新書

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(c)集英社

【集英社新書について】

“知の水先案内人”をキャッチフレーズに、1999年12月に発刊されたレーベル。大量に流れ込む情報の海を漕ぎ渡るための「知識に裏付けされた知恵」を提供する「真の意味での実用書」をコンセプトとする。旬な人物やタイムリーな話題を掘り下げる一方で、集英社ならではのエンターテインメント性と「知」を接続する企画にも挑戦し、幅広い世代が手に取りやすい新書を目指します。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:新製品
  • 製品・サービス:新書『超高級老人ホームに入ってみた』