レジリエンス・テック・スタートアップの株式会社Spectee(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:村上建治郎、以下「Spectee」)は、経済産業省およびNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する国家プロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の第4期に採択されたことをお知らせいたします。GENIACは日本の生成AI開発力強化を推進するプロジェクトであり、防災・危機管理分野からの採択はSpecteeが初(*1)となります。

開発内容― 自律型の次世代防災・危機管理基盤

本プロジェクトでSpecteeは、以下の開発に取り組みます。

・SNS等のリアルタイムな非構造データから、火災・洪水・事故といった危機事象の抽出および被災度の判定を行う領域特化モデル(災害検知LLM)

・災害時に押し寄せる膨大な情報を、防災計画・BCP等のユーザー固有の情報と紐づけ、リアルタイムな行動示唆を行う危機管理AIエージェント

これにより、危機管理担当者を情報精査の負荷から解放し、災害初動のリードタイムを劇的に短縮することで、避難判断や調達・輸送ルートの変更といった高度な判断を要する核心的業務に注力できる環境を実現します。

開発の背景

近年、気候変動による気象災害の激甚化に加え、地政学リスクやパンデミックなど、社会を取り巻く不確実性は急速に高まっています。こうした中、企業・自治体においては平時からの危機管理体制の強化が急務となっており、災害発生時にいかに迅速かつ的確な初動対応を取れるかが、人命と経済の双方を左右する重要な課題となっています。

一方、災害対応の現場では、SNSや報道、各種センサーなど多様な情報源から大量の情報が同時に流入し、その氾濫が人間の解釈能力の限界を超えることで、迅速な意思決定の妨げとなっています。特に官公庁や製造業の調達担当者をはじめとする現場からは、危機に関する情報を集めるだけでなく、これらを踏まえた具体的なアクションの提示を求める声が強くなっています。

そこでSpecteeは、この社会的要請に応えるべく、これまで培ってきたAI技術と10年以上にわたり蓄積した独自の災害関連データを基盤に、危機事象の抽出・解釈からリアルタイムな行動示唆までを一気通貫で行う自律型の次世代防災・危機管理基盤を開発することといたしました。

株式会社Spectee取締役 CRDO 先進防災技術開発室長 加藤奈々のコメント

このたびGENIACに採択いただいたことを、大変光栄に思います。災害が激甚化し、社会の不確実性が高まり続ける現代において、情報を集めて可視化するだけでは、もはや命や生活を守りきれない局面に来れています。LLMの防災・危機管理への活用は大きな可能性を秘めている一方、人命にも関連する分野であるため、ハルシネーションの抑制や行動示唆の精度向上など、乗り越えるべき開発課題は少なくありません。

AIが自律的に災害対応を支える仕組みは世界的にも前例がなく、極めて挑戦的な領域です。しかし、この取り組みには、危機管理の現場に「時間」を生み出し、災害対応のタイムラインを劇的に変える価値があると確信しています。

本プロジェクトの成果は、国内外の自治体・民間企業でのユーザー実証を経て当社プラットフォームに組み込み、日本発の次世代防災・危機管理基盤としてグローバルに展開してまいります。とりわけ、急成長の只中にありながら災害の脅威にさらされるASEAN諸国は、日本の防災技術が大きく貢献できる地域です。災害による損失を一つでも多く防ぐため、全力で開発に取り組んでまいります。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:ニュース
  • 製品・サービス:危機管理AIエージェント