彰化県の人口は100万人を突破し、六都以外では台湾で最も多くなっているが、長年にわたり大型百貨店が進出しなかった。地元の期待を集める総投資額43億円の「中友百貨彰化店」は2023年8月に正式に着工し、当初は2026年末の完成・営業開始を目指していた。しかし最近、重大な進捗変更が発表され、中友百貨は正式に彰化市役所に工期を2029年第一四半期まで延長する申請を行った。これに対し、彰化市の林世賢市長は公開で「市役所としては延長に傾向として同意しない」と表明し、この彰化初の百貨店の開業時期に不透明感が生じている。
なぜ中友百貨彰化店は工期を延ばす必要があるのか? 土壌が緩く「池の跡」で8000万円追加改良
中友百貨彰化店の敷地は彰化市旭光西路、成功公園の隣に位置し、もとは彰化市第二駐車場で、面積は約2150坪(0.71ヘクタール)である。このプロジェクトは2023年8月14日に着工式を行い、2024年3月に建築許可を取得して工事が開始された。
工期が大幅に遅れる理由について、中友百貨側は、開発初期に環境影響評価や地質調査に多くの時間を要したと説明している。実際に掘削を開始した後、建設チームはこの敷地がかつて池だったため土壌が非常に緩いことを発見した。将来的な高層建築の構造的安全性を確保するため、建設会社はまず5000万円以上を投じて建物設計を再構成し、さらに約8000万円を追加して大規模な地盤改良工事を実施した。加えて、近年台湾全土で深刻な人手不足や資材不足が続く中、全体の工事進捗が大きく遅れている。現在、地下掘削工事は順調に完了し、大型機械も現場に搬入されているが、依然として市役所に工期延長を申請している状況だ。
工期が5年以上に及ぶ可能性も! 市長・林世賢が線引き:未営業でも年間5000万円支払い義務
中友百貨からの工期延長申請に対し、彰化市当局の態度は非常に厳しい。林世賢市長は、当初中友百貨が2026年末から2027年初めの営業開始を目指していたが、地盤補強などの理由で口頭で2028年まで延期されていた。それが今回、正式に2029年第一四半期までの延長を申請してきたと指摘。林市長は、2023年の着工から計算すると工事期間が5年以上になるとして、「期間が長すぎる」として、市役所としては延長申請に「傾向として同意しない」との立場を示している。
さらに林市長は、双方が締結した投資契約の重要な条項を明かした。契約によれば、中友百貨彰化店は工事の進捗に関わらず、2026年末までに建設を完了し、2027年から毎年5000万円の「固定営業権利金」を支払う義務があるという。つまり、工事の遅れにより2027年に開業できなくても、中友百貨は市役所に対して年間5000万円を支払い続けなければならない。これにより、営業コストの負担が大きく増える可能性がある。
中友百貨彰化店。(図/彰化県政府公式サイトより)
先取り解説! 中友百貨彰化店の4大注目ポイント:3万坪のワンストップモール、映画館、230ブランド進出
開業時期に議論が起きているものの、中友百貨彰化店の計画内容は依然として注目を集めている。完成すれば、彰化県民の消費習慣を一変させ、彰化市のスカイラインも刷新するだろう。
注目ポイント1:記録更新、「彰化県で最も高いビル」に
中友百貨彰化店は、地下4階、地上21階の超大型複合商業施設として設計されており、建築高は84.7メートルに達する。完成後は、現在の建国科技大学図書人文研究棟(高さ約75.35メートル)を上回り、新たな「彰化県一高いビル」となる。
注目ポイント2:3万坪のワンストップ全客層対応モール
プロジェクトの総延床面積は約3万坪で、館内は「ショッピング」「グルメ」「エンターテインメント」「体験」の4本柱で運営される。大型総合映画館が誘致され、大型フードコート、テーマレストラン、親子向け遊び場、芸術文化展示施設も設けられる。今後、彰化県民はわざわざ台中に出かけなくても、地元で映画鑑賞や外食、エンタメを楽しめるようになる。
注目ポイント3:230の有名国際ブランドを強力誘致
館内には約230の国際ブランドや人気ファッションブランドが進出予定で、地元に大きな雇用機会を創出し、周辺の商業活性化と経済効果を実現する。
注目ポイント4:立体駐車場と一体化で市中心部の駐車難を解消
本プロジェクトは、百貨店と大型立体駐車場が一体化した設計となっている。館内には乗用車用700台、バイク用1200台の駐車スペースを確保。電気自動車充電専用スペース、障がい者用、女性・子連れ優先スペース、自転車専用駐車区画も設けられ、彰化市旭光西路周辺の長年の駐車不足問題を緩和する。
中友百貨彰化店 最新開発進捗と仕様一覧
項目分類:百貨店所在地 詳細:彰化県彰化市成功里旭光西路75番地(成功公園隣、元第二駐車場)
項目分類:総投資額 詳細:約新台湾ドル43億元
項目分類:建築規模 詳細:地下4階、地上21階、高さ84.7メートル(完成後は彰化県で最も高いビル)
項目分類:総延床面積 詳細:約3万坪
項目分類:予定進出ブランド 詳細:約230の国際ブランド、テーマレストラン、フードコート店舗
項目分類:エンタメ施設 詳細:大型総合映画館、親子複合遊び場、芸術文化展示スペース
項目分類:交通・駐車場 詳細:乗用車700台、バイク1200台(電気自動車充電、障がい者、女性・子連れ専用含む)
項目分類:当初予定営業開始 詳細:2026年末完成、2027年初めの営業開始を目指す
項目分類:最新の延期申請 詳細:地盤が緩く8000万円の改良工事、人手不足を理由に、2029年第一四半期まで延長申請
項目分類:地方政府の態度 詳細:林世賢市長は延長に『傾向として同意しない』と表明。2027年から中友百貨は毎年5000万円の固定営業権利金を支払う義務あり
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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