台北捷運の中和新蘆線を利用している乗客は、最近、車内の表示が「以前と違う」と感じているかもしれない。台北捷運はこのほど、中和新蘆線の列車内到着表示装置の全面アップグレードを発表した。すでに2両の列車が更新を完了し、大型フルカラー液晶ディスプレイを導入。中国語、英語、日本語、韓国語の4か国語で情報を提供するほか、出口案内、乗換路線、車両位置といった新たな情報を追加し、乗客が直感的に乗車経路を把握できるようになった。

台北捷運によると、中和新蘆線の現行到着表示装置は約15年使用されており、設備の寿命に近づいているため、早期に更新工事を開始。2029年までに全33両の列車を順次更新する計画だ。その後、淡水信義線、板南線、松山新店線でも同様の更新を進める予定である。

従来の中和新蘆線の車内表示は、高さ約6センチのLED走り文字で、単一行の到着駅情報のみを表示していた。今回のアップグレードでは、第1・第4車ドア上部に27インチのLCD画面、第2・第3車ドア上部には48インチのフルカラー液晶画面を設置。情報の可読性が大幅に向上した。

新しいインターフェースは、日本、韓国、シンガポール、香港などの地下鉄システムを参考に設計されており、オレンジラインの識別色を画面に統合。駅名、駅コード、進行方向に加え、車両位置、出口情報、乗換案内、リアルタイム時刻を表示。4か国語対応により、国内利用者だけでなく、外国人観光客もスムーズに情報を得られるようになった。

また、車両の先頭と側面の表示器も同時に更新され、ホームの遠くからでも列車情報を容易に確認できるようになった。

台北捷運は、今回のアップグレードは単なる画面交換ではなく、車両内通信システム全体の更新であると説明している。施工担当者は、天井や座席下に隠された数十メートルにわたるケーブルを再配線し、信号を調整して、すべてのディスプレイが同期して動作するようにしている。

一方、車ドア上部のスペースが限られているため、エンジニアリングチームは車内の内装パネルを再設計。繰り返しの測定、手作業での研磨、寸法調整を経て、大型液晶画面を車両空間を損なわず、乗車動線に影響を与えないように埋め込むことに成功した。

現在、2両の列車が改造を終了。1両あたりの施工期間は約1か月半で、今後は順次工場に入り、段階的に更新を進める。2029年までに全33両のアップグレードを完了する予定だ。

新しい到着表示が公開されると、ネット上でも大きな話題となった。実際に利用した乗客からは「非常にわかりやすい」「情報量が豊富で助かる」「国際化が進んで嬉しい」といった高評価が多数寄せられた。「他の路線も早く導入してほしい」「ついに日本に追いついた」「ヘッドホンをしていても、今どこにいるか一目でわかる」といった声も聞かれた。また、「東京より20年遅れているが、ようやく進歩した」との皮肉交じりの評価もあった。

一方で、一部のユーザーからは「表示のアップグレードよりも、まず本質的な問題を解決してほしい」との批判も出ている。「中和新蘆線が必要としているのは機能追加ではなく、増発だ」「板南線の更新は長年放置されている。統一性がないなら、予算の無駄ではないか」「座席が減ったのは残念」「文字が多すぎて情報過多」「聴覚障害者や高齢者に配慮した、開扉側を示す緑色ランプが消えたのは不便」といった指摘がある。

特に文湖線の利用者からは「放送が聞こえない」「到着後も終点駅しか表示されない」「冷房が効いていない」「車内が混雑している」といった不満が相次いでおり、全路線での統一的なアップグレードを求める声も強い。

一部からは「無駄な投資」「見せかけの改善」との厳しい意見も出ているが、台北捷運は利便性向上と国際対応を重視する方針を貫いている。

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  • 出典:PR Times
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