近年、鳥類、ウサギ、ハムスター、ミーアキャット、爬虫類、両生類などの「特殊ペット(異寵)」を飼育する風潮が高まっている。飼育者数が増えるにつれ、専門的な医療ニーズも高まっているが、これらの動物は犬猫とは生理構造や病気のパターンが大きく異なるため、多くの飼い主が「病気になっても専門医が見つからない」という悩みを抱えている。
この医療の空白に着目し、両生爬虫類および陸ガメの専門医である周明賢院長が率いる『大山異寵動物醫院』が、今月9日に高雄市苓雅区で正式に開院した。専門的な医療設備を完備し、中西醫整合治療を導入することで、特殊ペットのための包括的な医療ケアの新たな拠点を構築した。
周明賢院長は、異寵物医療に取り組むきっかけとなったのは、17年前の忘れがたい診察体験だったと語る。当時、おばあちゃんと孫が病気のヨーロッパリクガメを連れて来院したが、3軒の動物病院を回っても治療が受けられず、最後に自分の診察室にたどり着いたという。「その瞬間、自分にもリクガメの治療ができないことに気づき、獣医師として大きな衝撃を受けました」と周院長。この経験が、異寵物医療の道に進む決心を固める契機となった。今後は、飼い主が治療機会を逃すことがないよう、専門医療の体制を整えたいと願っている。
国立中興大学獣医学部を卒業した周明賢院長は、同大学の獣医教学病院や亜幸動物病院の院長を歴任。長年にわたり異寵物の臨床診療と中獣医学の研究に従事し、豊富な診療経験を積んできた。今回、『大山異寵動物醫院』を設立したのは、異寵物に特化した包括的な医療システムを構築し、種ごとに精密で適切なケアを提供するためである。
医院は3階建ての専門空間を設けており、1階は受付と外来診察室、2階は専門診察と検査室、3階には高度な手術室と超音波室を配置。生化学検査装置、カラー心臓超音波、四次元レーザー、内視鏡、ガス麻酔装置、中央酸素供給システム、鳥類骨科専用器具などの最新設備を導入し、診断精度と治療の質を高めている。
また、医院は2つの特色ある医療サービスを提供している。1つは、中獣医学、リハビリテーション、統合医療を組み合わせた中西醫整合治療で、慢性疾患や高齢の異寵物に対して多角的なケアを実現する。もう1つは、地下に設けられた種別に応じた入院病棟で、小型哺乳類、鳥類、爬虫類の専用スペースを設け、それぞれの種に適した温度・湿度・静かな環境を提供。入院中のストレスを軽減しながら、医療の質と動物福祉の両立を目指している。
周院長は、「専門チームと充実した設備を通じて、すべての特殊ペットが適切な医療を受けられることを目指します。また、ペットが病気になったときに、飼い主が専門医が見つからないことで不安や無力感を感じることがないよう、支援していきたい」と強調している。
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