バウェイ台風が台湾に接近する直前、台塑四寶(台塑、南亞、台化、台塑化)は本日(9日)午後に2026年上期の財務報告を発表した。4社の合計利益は約1085億円に達し、前年同期の213億円の赤字、年間累計赤字11億円を大きく覆す形となった。これは前年の年間利益の12倍に相当し、多くの投資家が「台塑四寶が目覚めた」と驚きを隠さない。
これについて、財経専門家である葉育碩氏はフェイスブックで分析を投稿。台塑四寶が急激に利益を伸ばした背景には2つの大きな好材料があると指摘したが、同時に「この回復が短期的な出来事によるものか、それとも企業の競争力が本格的に改善したのか」を注視すべきだと強調した。
葉氏は、昨年は台塑四寶に対して否定的な見方が多かったが、今年第2四半期には4社の四半期合計利益が642億円に達し、南亞は過去最高益を更新。第1四半期からも明確に回復し、市場の関心を引きつけたと述べた。
なぜ台塑四寶は急反発したのか。葉氏は「2つの紅利を享受した」と説明。まず1つ目は、米国とイランの緊張によりホルムズ海峡が一時封鎖され、原油やエチレン、プロピレンなどの原料価格が急騰したことで、台塑グループが保有する低コスト在庫が「在庫利益」として計上されたこと。2つ目は、AIの発展に伴う新需要の台頭で、特に南亞が従来の化学メーカーから脱却し、AIサーバーや高速演算、ABFキャリア基板、高級銅張積層板、ガラス繊維布、特殊樹脂などの高級電子材料で需要が爆発的に増加した点を挙げた。
しかし、葉氏は警鐘を鳴らす。この好業績が「一時の現象」に過ぎない可能性があると指摘。在庫利益は一過性のものであり、持続的な成長には本業の競争力とAI需要の継続性が鍵になると述べた。彼は「昨年が極端に悪かったため、今年の反発が際立って見える。まるで普段は不合格ばかりの学生が、たまたま60点を取ったようなものだ」と例えた。
葉氏はさらに、4社の業績回復の要因はそれぞれ異なり、産業全体の構造的改善とは言えない点に注意を促した。真の回復かどうかを判断するには、短期的なイベントではなく、企業の本質的な競争力の変化を注視すべきだと結論づけた。
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- 出典:PR Times
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