中度の台風バビンカが台湾に接近しており、気象庁は彰化地区で局地的な豪雨や短時間の強い降雨が発生する可能性があると予報しています。台風時の防災体制を強化するため、彰化県知事の王惠美は10日午前、大城郷の下海墘排水ポンプ場を現地視察し、ポンプ設備の運転状況や防災準備の進捗を確認しました。王知事は、関係機関に対し、台風の動向や雨量、水位の変化を常に把握し、排水設備が正常に機能するよう万全を期すよう指示しました。また、住民に対しても台風対策の事前準備を呼びかけました。
王惠美知事は、下海墘地区が長年、外海の堆積問題に直面していると説明しました。出海口に泥砂が大量に堆積しているため、ポンプで水を排出しても外海に流れにくく、地域が浸水しやすくなっていると指摘。この問題に対処するため、県は緊急で排水路を掘削し、排出水がスムーズに外海へ流れるようにしました。また、立法院議員の協力により、中央から1.2億元の補助金を獲得。今後は「隔離水路」工事を実施し、排水システム全体の改善を図ります。現在、工事は設計段階にあり、審査を経てから着工の予定です。
王知事は、工事区域がスナメリの重要な生息環境に隣接していることから、生態系保護を重視した設計を採用すると強調しました。隔離水路により、排水が外海の堆積に影響されず、直接水系へ流れるようになり、排洪能力が向上。豪雨時の浸水リスクが低減されると期待されています。
また、王知事は住民に対し、自宅周辺の排水溝の清掃、強風で飛ばされやすい物の固定、防災用品の準備など、必要な防災対策を事前に徹底するよう呼びかけました。
水利資源処によると、台風に備え、県内の防災関係機関は防災体制を全面的に整備。排水ポンプや防災設備、救災機材の点検を強化しています。浸水リスクの高い地域、土砂災害警戒区域、沿岸の低地などは常に監視され、緊急時に対応できる体制が整っています。低地に住む住民は、排水溝や雨水ますの清掃を徹底し、必要に応じて砂嚢や防水扉を設置して、浸水リスクを低減するよう求められています。
沿岸部の大型排水ポンプ場は、専門業者が24時間体制で維持管理しており、いつでも排水が可能。ゲート式のポンプ場には機動要員を配置し、緊急時に即座に現場入りできる体制です。すべてのポンプ機は試運転を完了しています。また、移動式の排水ポンプも用意され、浸水リスクの高い地域に事前に配備されています。災害発生時には、契約業者が即時出動し、堤防の破損損箇所を応急処置することで、住民の生命と財産を守ります。
台風接近に伴い、県民には気象情報の確認を呼びかけています。河川、海岸、野川、低地への立ち入りを避け、運転中は道路状況に注意し、減速運転を徹底するよう求められています。県は今後も天候と水位の変化を注視し、雨量に応じて対応策を見直します。必要に応じて災害対策本部の開設レベルを引き上げ、万全の体制で防災対応を進め、県民の安全を守ります。
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