聯華電子の創業者である曹興誠氏は9日、メディア人・矢板明夫氏の記者会見に出席し、民進党台北市長候補の沈伯洋氏と同席した。これは、大規模な罷免運動や沈氏の立候補表明後、2人が初めて公開で共演した場となった。

曹興誠氏は演説の中で、沈伯洋氏を明確に支持すると表明した。さらに、台北市長選を単なる市政選挙ではなく、民防や国家安全保障の問題と結びつけ、「台北市長こそが台北市の民防指揮官である」と強調した。

曹氏は昨年11月、自身のフェイスブックで民進党党主席の賴清德氏に対し、沈伯洋氏を即座に台北市長候補として指名するよう提言したと明かした。しかし、民進党が正式に候補を決定するまで半年を要したと指摘した。

また、これまで沈伯洋氏の選挙活動で公開応援を行ってこなかった理由について、「もし私が沈氏を応援するなら、必ず統独問題や国家の存亡について語るだろう。なぜなら、国家がなくなれば、市政がどうなろうと意味がないからだ」と説明した。

しかし、民進党内部では「台北市長選は地方選挙であり、市政に焦点を当て、統独問題には触れないべきだ」との考えがあるため、「ならば、私は語らないことにした」と述べた。

ただ、今回の矢板明夫氏の件は民防に関わる問題だと曹氏は強調する。彼は、「中国人民解放軍が実際に攻めてきていないとしても、中国による浸透や無法な手段を通じた圧力は、台湾社会が直面する安全保障上の課題だ」と指摘した。

曹興誠氏はさらに、台北市民が中国の徐々なる浸透や暴力的脅威に直面する中で、「誰が市民の自由と安全を本当に守れるのか」を真剣に考えるべきだと訴えた。沈伯洋氏が長年民防活動に取り組み、「黑熊學院」を設立したのは、台湾社会の自己防衛能力を高めるためだと評価した。

また、現職の台北市長・蒋万安氏が議員から『どの国が台湾を消滅させようとしているのか』と問われた際に、明確な答えを避けたことを批判した。曹氏は、「国家と自由を守るのは軍隊だけではない。民防も極めて重要だ」と強調し、沈伯洋氏を「首都の守護者」と称した。

そして、「蒋万安氏を支持することは、台北市の門戸を大きく開くのと同じだ」と断じ、台北市民に沈伯洋氏への支持を呼びかけた。

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  • 出典:PR Times
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