高度な金融の専門知識を持っていても、詐欺グループの標的になる可能性がある。香港では最近、驚くべき求職詐欺事件が発生した。退職した銀行の幹部がInstagramを閲覧中に、「クリックして評価するだけで、簡単に報酬がもらえる」という副業広告にひかれた。しかし、そこから次第に罠へと引き込まれていき、わずか2か月の間に約350万香港ドル(日本円で約1400万円)を騙し取られてしまった。

地元メディア『The Standard』の報道によると、この事件は氷山の一角にすぎない。香港警察のサイバー犯罪対策部門によれば、過去1週間だけで、同様の手口による求職詐欺の通報が約30件あり、被害総額は800万香港ドル(約3200万円)を超えたという。

退職した銀行幹部が被害に!Instagramの「宿泊施設評価」副業話術で2か月1400万円を失う

警察の調査によると、この人物はSNS上で広告を見かけた。相手は「旅行会社や宿泊予約プラットフォームのオンライン評価を手伝えば、豊かな報酬が得られる」と宣伝していた。被害者が興味を示すと、すぐにWhatsAppを通じて「担当者」を名乗る人物から連絡があり、精巧に作られた偽のウェブサイトに誘導され、アカウント登録を促された。

その後2か月間、詐欺グループは「仮想の作業口座にチャージしないと仕事が受けられない」「タスクを解放するための入金が必要」などと理由をつけて、次々と送金を要求した。疑念を持たせないよう、初期段階で5万香港ドル(約20万円)を被害者の実際の口座に振り込み、「本当に報酬がもらえた」と思わせた。

しかし、このお金は、実は被害者が自ら送金した資金の一部にすぎなかった。報酬を得たと信じ込んだ被害者は、相手の話術に操られ、70回以上にわたって送金を繰り返した。資金は20以上の見知らぬ個人口座に分散して送られた。最終的に、口座内の資金が引き出せなくなり、連絡もつかなくなったことで、被害者はようやく現実に気づいた。膨大な退職金が、すべて消え去っていたのだ。

最近、こうした「仕事募集」を装った実態は詐欺という手口が相次いでいる。警察は一般市民に警告を発している。世の中には無料で得られるものはない。広告に「楽して稼げる」「経験不要」「在宅勤務可」「高額報酬」などの文言があれば、ほぼ間違いなく詐欺グループの仕掛けたワナである。出所不明のURLを安易にクリックせず、他人の個人口座に資金を送金することを絶対にしないよう呼びかけている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 原文内の日付2か月
  • 製品・サービス:オンライン評価サービス(偽) / 副業プラットフォーム(架空)