2026年の米加墨ワールドカップ(World Cup)の最終決勝戦が、台北時間7月19日午前5時に開催される。今大会は、二連覇を目指すアルゼンチンが、欧州の「無敵艦隊」スペインと対戦する。スペイン国王、王女、首相が現地観戦を表明する中、アルゼンチン現職の大統領であるジャビエル・ミレイ氏は、地元ラジオ局『El Observador』に、米国ニュージャージー州での決勝戦を現地観戦しないことを明言した。その理由は公務の都合ではなく、自身の運気がチームに悪影響を与えるのを恐れ、アルゼンチンに根付くサッカーの迷信である「Cabalas」(幸運儀式)を守るため、大統領府でテレビ中継を視聴することを選んだからである。
ミレイ大統領は地元メディアに対し、アルゼンチン対スペインの決勝戦は大統領官邸で観戦すると語った。さらに、今大会で二連覇を目指すアルゼンチン代表がこれまで7試合連続で勝利した際、彼はすべて官邸内の同じ場所で観戦していたと自慢げに明かした。
2026年7月11日、ワールドカップで応援するアルゼンチンのファン。(AP通信)
「優勝御用戦袍」
国家代表を応援するため、ミレイ大統領は観戦中の一連の迷信的行動を明かした。
・暖房を付けない:南半球に位置するアルゼンチンは現在真冬だが、試合観戦中は官邸の暖房を一切付けない。
・石油会社の厚手ジャケット:寒さ対策として、特定の石油会社(YPF)のロゴが入った厚手のジャケットを着用する。
・脱いだ瞬間に失点:ミレイ氏は、スイス戦の準々決勝で暑さのあまりジャケットを一時的に脱いだところ、直後にスイスにゴールを許したと語った。それ以来、幸運の象徴であるジャケットを再び着用し、優勝するまで絶対に脱がないと誓っている。
2025年10月14日、ホワイトハウスでトランプ米大統領がアルゼンチンのミレイ大統領を歓迎する。(AP通信)
「Mufa」になることを恐れる
当事者国の指導者として、ミレイ大統領がニュージャージー州のメットライフスタジアムに赴き、国家代表を応援するだけでなく、政治的盟友であるトランプ氏と対面する可能性が当初高く見られていた。しかし、ミレイ氏はこの提案に対して「絶対にない(No way)!」と断固拒否した。
この決定の背景には、アルゼンチン政界に重くのしかかる歴史的陰影がある。アルゼンチンのサッカー文化では、政治的指導者が試合を現地観戦することは、「Mufa(带赛、不運の象徴)」と見なされることがよくある。
その歴史的起源は1990年のイタリアワールドカップにさかのぼる。当時の大統領カルロス・メネム氏がミラノに赴き、国家代表を現地で応援したが、優勝候補筆頭だったアルゼンチンは開幕戦でカメルーンに0対1で衝撃的な敗北を喫した。この結果、メネム氏は国民全体から「Mufa」として責め立てられ、それ以来、1990年以降、一度も現職の大統領がワールドカップの現地観戦を行っていない。自分たちが国民的敵と見なされるのを避けるためである。
準決勝でイングランドを2対1で逆転勝ちしたアルゼンチンは、今や全国民が息をひそめて決勝戦を見守っている。スーパースターであるリオネル・メッシ(Lionel Messi)にとってのワールドカップ最後の戦いとなるこの試合で、アルゼンチンが再びワールドカップの優勝杯を掲げることを期待している。
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- 出典:PR Times
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