代表台湾の職業訓練の頂点である第56回全国技能競賽が、台北の南港展覧館で正式に開幕する。これは単なる競技大会ではなく、台湾の若者が「確かな技術力」で将来の高収入産業に挑む重要な舞台でもある。

労働力開発署北分署と南港高工が連携して運営する訓練施設では、火花が飛び散っている。父親がエアコンの室内機と室外機を分解・組み立てる様子を幼い頃から見て育った青年組の金属構造製作(冷作)選手・陳冠廷は、機械の稼働音を成長の背景音としてきた。高校に進学後、精密加工と実務応用を兼ね備えた冷作分野に挑戦し、全国大会まで駒を進めた。しかし訓練初期には、ガス切断作業の寸法が正確でなく、完成品が台無しになる寸前だった。北分署のトレーナーの支援のもと、彼は作業のペースを落とし、切断経路を正確に計算するよう意識を変えていった。

陳冠廷は、「これは体力だけでなく、頭脳と集中力の極限への挑戦です。今では問題が起きても、まず観察・分析してから対処します。直感で突っ込むことはしません」と語る。

視線を別の訓練会場に移すと、泰山高校と北分署が共同で育成する青少年組の電子職種選手・鄭瑋峻が、高圧的な状況下で回路基板の故障診断とプログラムテストに集中している。中学校時代に技能クラスで電子回路に触れた彼は、専門訓練を開始してわずか4か月で、今年3月の北区分域技能競賽で4位に入賞し、全国大会への切符を手にした。自分の設計した装置が正しく作動する瞬間の達成感が、毎日の過酷な練習の原動力となっている。

鄭瑋峻は、「日々繰り返した練習の成果を信じています。目の前の一つひとつの工程に集中して、確実にこなすことが大切です」と話す。

全国大会の舞台に立つ選手たちの輝かしい作品の裏には、北分署のトレーナーたちが若者とともに何度も失敗を繰り返し、修正を重ねた積み重ねがある。台湾の職業教育の強靭さを示す第56回全国技能競賽は、7月29日から8月2日まで台北・南港展覧館で熱く開催される。

伝統的な枠組みを打ち破り、自らの手で未来を切り開く若者たちの姿を、ぜひその目で確かめてほしい。一般の方は「技能競賽テーマサイト」で詳細なスケジュールを確認できるほか、FB「技能競賽充電讚」やIG「worldskillstw」をフォローして、最新の大会情報をリアルタイムでチェックできる。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:イベント
  • 製品・サービス:職業訓練プログラム