中国当局が最近、ユーザーが感情的な依存を抱くAI伴侶やチャットボットに対して厳しい新規制を導入した。政府がAI伴侶に対して抱く懸念は、中国の出生率が継続的に低下しているなか、若者が常にオンラインで優しく接してくれるバーチャルロボットと恋愛関係を築くことで、現実世界でのパートナー探しや結婚への意欲が低下し、何百万人もの人々が結婚そのものを放棄してしまう可能性があることだ。
研究者マット・シーハン氏(Matt Sheehan)の分析によると、北京当局は大量の人口がAIに対して深い感情的つながりを持つことを容認できない。今後3〜4年以内に1500万人の女性がAIロボットをパートナーとして選び、子どもを産まないという選択をすれば、社会に深刻な影響を及ぼすだろう。AIとの長時間のやり取りは、心理的依存や中毒、幻覚などの精神的問題を引き起こす可能性もある。
中国政府の規制の動機について、シーハン氏は、政府が人々に現実世界でのパートナーシップを築くよう促したいと考えていると指摘している。
今回の規制では、未成年者がAIと恋愛関係を築くことが厳しく禁止され、システムがユーザーに心理的な問題を検出した場合、緊急連絡先に通知するよう義務付けられている。過去にはアメリカで14歳の少年がAIと恋愛関係を築いた後に自殺するという悲劇が発生しており、スタンフォード大学の研究でも、AIが感情を表現したり人間のような意識を装ったりすることを避けるべきだと提言されている。これは、ユーザーが「AI妄想症」に陥るリスクを低減するためである。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:ニュース
- 製品・サービス:AIチャットボット / バーチャル伴侶アプリ