21日、環境団体が記者会見を開き、長期間にわたって空気中のベンゾピレン(BaP)を吸入することは、汚染された油を摂取するよりも恐ろしいと指摘した。これに対し、環境省は、今年中にBaPを単独で有害大気汚染物質に指定し、関連する法制定の手続きを間もなく開始すると説明した。

環境省によると、ベンゾピレン(Benzo[a]pyrene、略称BaP)は、多環芳香族炭化水素(PAHs)の一種で、有機物が高温で不完全燃焼または熱分解する際に生成される副産物である。これは人為的に添加されるものではなく、燃焼プロセスの結果として自然に発生する化学物質である。

現在、移動汚染源の燃料成分に関する規制では、国内の自動車用ディーゼル燃料に含まれる多環芳香族炭化水素(PAH)の最大許容値は8%(m/m)と定められており、これは欧州連合(EU)基準と一致している。環境省は、今後この基準のさらなる厳格化を検討しているという。

また、BaPは微小粒子状物質(PM)に付着して大気中に存在するため、環境省は既に工業排出源に対して粒子状物質の規制基準を設けており、静電集塵器や袋式集塵機などの空気汚染防止設備を用いることで、BaPの排出も大幅に低減できるとしている。

国民の健康保護を強化する観点から、環境省は、2024年5月11日に開催された「大気汚染防止法改正案の公聴会」および5月18日の「セメント業界排出基準の改正発表」の場で、今年中にBaPを単独で有害大気汚染物質に指定する方針を明らかにしていた。現在、関連する法制定の手続きを準備している段階である。

さらに、環境省は、石油化学プロセスを含む特殊工業地帯に対して、BaPを大気質モニタリング項目に追加するよう指示している。2022年から2024年までの監測結果によると、各工業地帯のBaP年平均濃度は以下の通りである。

- 雲林離島式基礎産業園区:0.053~0.078 ng/m³ - 林園産業園区:0.123~0.184 ng/m³ - 臨海産業園区:0.113~0.170 ng/m³

これらの数値は、欧州連合が定めるPAHsの大気質目標値(ベンゾピレンを代表物質として、年平均1 ng/m³)と比較すると、いずれも大幅に低い水準にある。環境省は、現状の排出管理が一定の効果を上げていると評価しつつも、さらなるリスク低減のための規制強化を進める方針である。

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  • 出典:PR Times
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