経済部統計処は昨日(21日)、2026年6月の外販注文統計データを発表した。単月の受注金額は952.6億ドルに達し、前年同月比59.4%の大幅増となり、17カ月連続でプラス成長を記録した。この好調の主因は、人工知能(AI)産業の需要が依然として高く、電子製品や情報通信製品の受注が大幅に伸びたことに加え、記憶体が価格と数量の両面で上昇し、ノートパソコンの出荷需要が過去最高の水準に達したためである。
6月の外販注文は予想を大きく上回り、単月(952.6億ドル)、四半期(2721.9億ドル)、上半期(5041.0億ドル)の合計で、いずれも過去最高を更新した。下半期には、消費性電子機器の新製品準備の繁忙期が到来するため、経済部は7月の受注額を935億~955億ドルの間と予測。下半期全体では、月間900億ドルの高水準を維持できる見込みとしている。
記憶体の価量同時上昇、ノートPC需要が予想超え
経済部統計処が公表した詳細データによると、AI関連の技術製品が今回の受注増の最大の要因となった。6月の情報通信製品の受注額は341.5億ドルで、前年同月比81.9%増。電子製品の受注額は405億ドルに達し、これも過去最高を更新し、前年同月比79.9%増となった。
『経済日報』の報道によると、経済部統計処の黄偉傑処長は、当初6月の受注額は895億~915億ドルの間と予想していたが、最終的に予想を上回った。その主な理由として、電子製品の中でも記憶体が価格と数量の両面で強気の上昇トレンドを示したこと、さらに情報通信製品におけるノートパソコンの急増注文が突然増加したことを挙げた。
伝統産業においても、基本金属、機械、プラスチック・ゴム製品、化学製品はいずれも6月に1.8%以上の前年同月比増を維持。上半期全体ではすべての分野がプラス成長を維持し、回復の兆しが明確になってきている。
過去5年で初めて米中両市場が同時に過去最高を更新
主要受注地域別では、6月の米国向け注文額は386.6億ドルで、前年同月比83.6%増と過去最高を記録。中国および香港向けの注文額も170.6億ドルに達し、前年同月比37.2%増と、これも過去最高を更新した。
これは2021年10月以来、約5年ぶりに米中という二大市場が同時に単月注文額で過去最高を記録した事例である。黄偉傑処長は、米国市場の注文が強かった主因として、企業がAIインフラに巨額投資していることを挙げた。一方、中国地域の最大の要因は「記憶体流通業者」の積極的な調達活動であり、これがサプライチェーン関連製品の需要を押し上げたと分析している。
下半期に月900億ドルは可能か?経済部が2つの変数を警告
下半期の受注見通しについて、黄偉傑処長は、産業の季節的パターンから見て、通常下半期の業績は上半期を上回る。AI需要の持続的な成長が支えとなり、台湾が下半期に月間900億ドルの受注額を維持することは十分に現実的だと述べた。ただし、単月で1000億ドルの大台を突破できるかどうかは、新型スマートフォンの発売後の市場の反応次第だとした。
しかし、経済部は潜在的なマクロリスクも指摘している。イラン情勢など地政学的対立が世界的な物価上昇を招き、最終的な消費需要を抑制する可能性があるとしている。
黄偉傑処長はさらに、台湾の現在の輸出動向は「AI設備の企業調達」に支えられており、一般消費者向けの需要ではないと説明した。これが、国際機関が世界経済成長率の見通しを下方修正する中でも、台湾経済が逆に上昇している主な理由だと強調した。7月の受注見通しを調査した企業の意見を基に算出された動向指数(DMI)は48.7であり、6月と比べてやや減少するが、下半期全体の見通しは依然として堅調であるとしている。
台湾2026年上半期の主な外販品目:
1. 情報通信製品 341.5 億ドル(前年比 81.9%増) 2. 電子製品 405.0 億ドル(前年比 79.9%増) 3. プラスチック・ゴム製品 14.4 億ドル(前月比 1.4%減、前年比 1.8%増)
主な地域:
1. 米国 386.6 億ドル(前年比 83.6%増) 2. 米中両市場が同時に過去最高を記録した時期(2021年10月以来)
7月の予測と動向:
7月受注動向指数 48.7。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 製品・サービス:メモリ / ノートパソコン