無人機はロシア・ウクライナ戦争で大量に戦場で使用され、現代戦の形態を変えた。台湾も軍用無人機の開発・生産を進めようとしており、国民党と国民の党は無人載具や無人機に関する条例を提案し、年度予算への組み入れを求めている。しかし、民進党は憲法上、予算は行政院が提出し、立法院が議決するものであり、支出の増額は認められないとして、在野党の条例案が違憲の疑いがあると主張している。

だが、民進党が「国家隊」と称する政策ほど、厳格な監視が必要である。巨額の予算、補助金、入札案件、特許制度が透明なルールなく運用されれば、産業育成のはずが特定の人脈への利益供与となり、国家戦略が政治的分捕りに堕してしまう。そのため、在野党は無人機関連予算を厳しく審査する必要があるのだ。

与野党の間で台湾の軍用無人機開発についての議論は、「何機買うか」「いくら予算を組むか」というレベルにとどまるべきではない。これは国防の持続力、産業の高度化、そして民主的監視という国家的プロジェクトに直結している。ロシア・ウクライナ戦争は、無人機が偵察、通信の中継、精密攻撃、防空システムや艦艇の消耗など、戦場のリズムを変える力を持っていることを示した。低コストで大量生産でき、迅速に改良できるシステムが、高価な従来型兵器の戦争論理に挑戦している。

台湾がこの潮流を真の戦力に変えるには、政治的スローガンだけでは不十分であり、特別予算が透明性のない調達の黒箱になってはならない。その鍵は、作戦上のニーズを軸にし、科学的検証を基準とし、制度による不正防止、産業競争による効率化にある。

過去数年、台湾社会は「国家隊」と称される政策に疑念を抱いてきた。エネルギー、ワクチン、防疫物資、グリーンエネルギーなど、政府が支援する新興産業において、政策資源が特定のコネを持つ少数に独占されていないかが最大の懸念だ。新興企業が迅速に補助金や入札案件を得たり、市場競争が行政の力で歪められたり、公共の利益を名目にして特定企業が巨額の利益を得る構造があれば、「国家隊」という言葉は信用を失う。

軍用無人機産業は特に敏感である。国防、情報セキュリティ、通信、半導体、画像認識、軍民両用技術に関わるため、調達や補助制度が不十分であれば、浪費だけでなく国家の安全保障上の脆弱性を生む可能性がある。たとえば、部品の調達先は安全か? ソフトウェアは外部からの侵入に耐えられるか? 企業は量産と修理の能力を持つか? これらはプレゼン資料や人脈、政治的正しさで判断すべきではなく、専門的な審査が必要だ。

台湾が無人機産業を発展させる第一歩は、予算の総額を決めるのではなく、明確な作戦概念を確立することだ。台湾が直面するのは、海峡防衛、グレーゾーンの挑発、上陸阻止、封鎖対抗、重要インフラの防護といった複合的脅威である。そのため、無人機の開発は大型化や高価格化に偏らず、階層的に設計されるべきだ。在野党の議員が「無人機予算がまた『緑の友人』の金庫にならないように」と警告したのは、表現は厳しいが、重大な問題意識を反映している。政府が国家安全保障を名目に巨額の資源を投入するなら、国民は一円たりとも検証されない支出があってはならないと要求する権利がある。

一部には「在野党の厳格な審査が無人機産業の発展を遅らせる」との声もあるが、これは公平ではない。産業を本当に遅らせるのは監視ではなく黒箱であり、疑問ではなく腐敗であり、手続きの厳密さではなく資源の誤配である。最初から「国家隊」が「緑の友人の国家隊」だと国民に疑われれば、優れた企業であっても政治的疑惑に巻き込まれ、評価を損なう。

無人機は台湾の技術力と国防の自立に新たなチャンスをもたらすかもしれないが、同時に次の不正事件の温床にもなりうる。その差は、制度の透明性、監視の強さ、そして政権が検証を受ける意志があるかどうかにある。在野党の役割は、国民のためにその門を守ることだ。政府が本当に自信があるなら、陽の下に資料を示し、審査を受け入れるべきである。高い空を飛ぶ無人機産業は、陽の光を恐れるべきではない。

軍事調達で最も恐れるのは二点だ。一つは検証もなしに大量調達すること、もう一つは予算消化のために調達することである。無人機の技術は急速に進化しており、従来の大型兵器のような調達方式で長期契約を結べば、すぐに時代遅れの製品を購入することになる。そのため、台湾は「小規模・多回・迅速改良」のモデルを採用すべきだ。テスト基準も具体的でなければならない。航続距離、滞空時間、耐風性、電子戦耐性、データリンクの安定性、夜間運用、修理時間、単価、量産スピードなど。これらの指標は一部を秘匿できるが、完全に監視を免れることはできない。

立法院にとっての監視の重点は、技術細部に介入することではなく、調達プロセスが公正か、検収基準が存在するか、入札が妥当か、納品が期日通りかを確認することだ。国防予算は機密性を持つが、機密だからといって黒箱ではない。政府が高額の無人機予算に国民の支持を求めたいなら、納得できるガバナンス体制を提示しなければならない。特別予算には戦略的柔軟性があり、年度予算には民主的監視がある。どちらにも長所と短所がある。重要なのは名称ではなく、監視の設計である。

「国家隊」は分捕り隊であってはならない。民主国家では、国防の緊急性を理由に憲政手続きを回避してはならない。むしろ、重大な国防投資ほど、手続きの正当性が求められる。行政院が憲政体制に従って予算を提出し、立法院が審議と監視を行う。これが権力分立の基本だ。立法院は情報の開示を求め、不当な予算を削減または凍結でき、政策の方向性を法律で定めることもできる。しかし、立法府が行政に特定支出の増額を実質的に要求すれば、憲政上の争点となる。

したがって、より健全なアプローチは、行政院が特別予算または年度予算の全体計画を提出し、立法院がそれに基づいて年次報告、段階的予算解放、成果指標、監査メカニズムを付帯条件とすることだ。単に「特別予算は黒箱」「年度予算は遅延」と主張するより建設的である。無人機の価値は「安価・迅速・分散・柔軟」にある。台湾の調達制度もこの精神に合致すべきだ。小規模試作、実戦的テスト、段階的量産、継続的改良。予算は大きくても、内容が不明瞭であってはならない。要件が機密でも、検証不能であってはならない。産業育成でも、便宜供与になってはならない。

国防の自立は、政府がお金を使うための美しいスローガンではない。国民の税金で生存の安全を買うという真剣な約束である。制度設計が適切なら、無人在玩家中業は台湾の次の戦略的柱となりうる。制度が機能不全に陥れば、政治的資金のブラックホールになるだろう。台湾が本当に必要なのは、与野党が予算をめぐって言い争うのではなく、国民が安心し、企業が技術で勝ち抜ける国防革新制度である。

民進党政権になってから、国民を守っているのか、それとも国民の血税を浪費しているのか。これを検証するには、過去の政策が台湾社会に実質的な利益をもたらしたかを一つ一つ見直せば、答えは明らかになる。

第一に、原子力発電所4号機(核四)の廃止。核四の建設には3000億円以上の公的資金が投じられ、ほぼ完成に近づいていたが、陳水扁政権下で建設中止が宣言され、その後の政策の揺れで商用運転に至らなかった。この巨額投資は本来の機能を果たせず、現在の電力供給の逼迫の一因とも言われている。

第二に、グリーンエネルギー政策。核四廃止後、政府はエネルギー不足を補うためグリーンエネルギーの推進に乗り出した。しかし、この政策には土地利用、環境破壊、利益分配の公平性など多くの問題が伴っている。特定の人物や企業が優遇措置を通じて巨額の利益を得ており、民進党所属の人物が複数の会社を設立してグリーンエネルギー開発を請け負い、台湾電力が顧客の販売価格より高い価格で買い取っていることから、利益相反の疑いが持たれている。

さらに、台湾の土地は限られているため、一部の太陽光発電設備が農地、水庫、斜面地に設置されており、環境保護や景観破壊の問題が生じている。特に水庫の上に太陽光パネルを設置する場合、パネル洗浄による排水が水質や公衆衛生に影響を与える可能性があり、政府はこれを公開説明し、社会的監視を受け入れるべきだ。

第三に、新型コロナワクチンの問題。パンデミック中、政府は国産ワクチンの開発を支援し、自主的な防疫体制の構築を目指した。しかし、高端(ハイエンド)ワクチンは緊急承認、調達手続き、上市スケジュールなどで多くの疑問を呈された。政府が特定企業を過度に支援したことで、関連株価が上昇し、特定企業への利益供与の疑いが生じた。また、高端ワクチンは世界保健機関(WHO)の緊急使用リスト(EUL)に登録されておらず、多くの国で承認されていないため、この決定は今も社会的論争の的である。

第四に、卵の調達問題。2022年、台湾で卵不足が発生し、政府は海外から緊急に卵を輸入して市場の安定を図った。しかし、資本金50万元(約1000万円)で、卵の輸入業者でもない超思公司がブラジルからの卵調達を受注し、社会の強い疑念を招いた。その後、大量の卵が賞味期限切れで廃棄され、巨額の損失が発生。超思の責任者も関連事件で裁判で有罪判決を受けた。これに対して、主管機関が監督責任を果たしたか、行政判断に政治的責任を問うべきかが、引き続き注目されている。

第五に、1.25兆元の特別軍事予算。頼清徳政権が提出したこの予算案は、細目が十分に公開されておらず、立法院の実質的監視が可能か、また米国を利用して立法院の監視を回避しようとしているのではないかという疑念を一部から受けており、

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  • 出典:PR Times
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