発癌性油の食品安全問題が発生してからほぼ1か月が経過したが、事態は依然として収束していない。台湾全土にわたり、最大5700トンもの問題油が流通しており、国軍の関連単位が50樽以上を誤って使用したとの報道も出ている。国民党所属の立法委員・陳菁徽氏は、7月22日の質疑においてタイムラインを提示し、衛生福利部が下架基準を繰り返し変更し、名單を第一時間に公表しなかったことを批判。この対応の遅れが、回収の黄金期を逃す結果につながったと指摘した。

石崇良・衛生福利部長は、問題企業が長期間にわたり事実を隠蔽し、通報を遅らせたことが原因で、現在の問題油回収率は約3割にとどまっていると認めた。残り7割の問題油はすでに市場で消費されたり廃棄されたりしており、回収は極めて困難な状況にあると説明した。

陳菁徽氏は、6月下旬に問題が発覚して以降、食品医薬品管理局(食薬署)は当初「業者も被害者」として名單の早期公表をしなかったと指摘。7月5日には「毒油含有量20%以上と20%以下」で異なる下架基準を突然導入。この政策の反復が流通業者に大きな混乱をもたらしたと批判した。また、行政院や総統府がその後介入したことを踏まえ、この「20%基準」が誰の判断で決定されたのか、行政責任の所在を明確にすべきだと要求した。

これに対し、石崇良部長は、当初の専門家会議では「20%以上」を下架対象とする基準が提案されたが、現場での実施が極めて困難であると判断。そのため、20%以下の製品も含めて予防的下架に方針転換したと説明した。

さらに石部長は、7月4日に開催された専門家会議では、欧州連合(EU)の2ppm基準に準拠した下架基準が検討されたと述べた。科学的根拠はあるものの、20%という明確な線引きは現場での実務に大きな負担をかけたと認めた。5700トンの問題油の回収率が低い理由については、悪質な業者が事実を隠蔽し、通報を長期間遅らせたことが主因だと強調した。

韓国への輸出に関する懸念については、石部長は、輸出された油品の検体は基準を超えておらず、韓国当局が輸入業者に自主検査を要請したのは「業者間の商業的通報」であり、台湾側の公式検査で不合格となったわけではないと説明した。衛生福利部は7月21日に工場に職員を派遣し、関連データと資料を確認。調査報告書と内部の行政責任に関する検証結果をまとめるほか、問題油に含まれる大豆の品質や製造工程に関する懸念についても、7月28日までに国民に正式に説明する予定である。

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  • 出典:PR Times
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