4年に1度開催される、サンゴ礁研究分野で最も権威ある国際会議「国際サンゴ礁シンポジウム(International Coral Reef Symposium, ICRS)」の第16回大会が19日から24日までニュージーランドで開催されました。台達は、台湾の企業として初めてICRSで専門セッションを主催し、材料工学、生態工学、循環経済といった多分野の専門家とともに、AI技術を活用したサンゴ礁保全の取り組みを発表しました。ICRSは「サンゴ礁研究のワールドカップ」と称され、93か国から2,000人以上の専門家・研究者が参加する、国際的に最も影響力のある海洋科学会議です。台達がテーマを設定し、セッションを主催したことは、長年にわたるサンゴ保全・復元活動の成果が国際的に高く評価されたことを示しており、台湾と国際パートナーとの海洋保全協力のさらなる促進にもつながります。
気候変動によるサンゴ白化への跨領域的対応
台湾のサンゴ礁研究の第一人者で、台達「いのち孕むサンゴ復元プロジェクト」総顧問の戴昌鳳(タイ・チャンフェン)教授は、台達主催セッションの議長を務めることを光栄に思うと述べました。気候変動がサンゴ礁生態系に深刻な影響を及ぼしており、単一の技術や分野に頼るだけでは、現在の課題に対応しきれないと指摘。より広範な跨領域協力の必要性を強調しました。今回のセッションでは、世界中から提案を募集し、3か月にわたる審査を経て、21名の代表的な研究者が登壇。さらに8件のポスター発表も行われ、第4次世界規模のサンゴ大白化への対策を議論しました。
サンゴの強靭性と復元における技術革新の推進
台達基金会執行長の張楊乾(チャン・ヤンチェン)氏は、世界的なサンゴ研究者が、まもなく到来する強力なエルニーニョ現象に備えて協力していると述べました。今回のセッションでは、基金会と専門家が共同で発表内容の審査と進行を担当し、世界トップレベルの研究成果を結集。サンゴの強靭性と復元における技術革新の応用を推進しています。私たちは引き続き、パートナーと協力して、サンゴの保種センターの設立、耐熱性サンゴへのプロバイオティクス研究、AIを活用したデジタルツインによる復元地点の選定最適化などを加速させ、技術を通じてサンゴ生態系の保護に貢献していきますと語りました。
AIと革新技術の統合による保全効率の向上
台達が主催したセッションのテーマは「Driving Technology Innovation through Cross-sectoral Partnerships for Coral Reef Resilience and Restoration」。学術界、政府、NGO、企業、基金会など多様な分野の専門家を結集し、AI技術を活用してサンゴ礁の復元と生態系の強靭性を高める方法を探求しました。戴昌鳳教授のほか、台達と長年協力してきた専門家である海生館の郭兆揚(クォ・チャオヤン)博士、中山大学の林梅芳(リン・メイファン)博士、台達基金会副執行長の陳楊文(チェン・ヤンウェン)博士が共同で進行を務めました。専門家たちは、AI画像認識、デジタルツイン、再生医療技術などを紹介。サンゴ保全・復元技術の向上、白化の予測・モニタリング効率の改善について議論しました。例えば、研究者がスマートフォンを使ってサンゴ礁の3Dデジタルモデルを構築し、生態モニタリングを迅速化する事例や、再生医療で用いられるチタン金属の生体適合性を応用して、サンゴへの採樣によるダメージを軽減するといった革新的な取り組みが紹介されました。
国際協力を通じた海洋持続可能性への貢献
台達は長年にわたりサンゴ復元に取り組み、アメリカ、オーストラリア、シンガポールなどの国際研究機関と連携。大規模水中画像(Large Area Imaging, LAI)、人工知能による識別、デジタルツイン、サンゴマスターデータモデルなどの技術を共同で推進してきました。こうした国際的・跨領域の協力経験を積み重ねることで、世界の海洋生態系の持続可能な発展にさらに貢献していきます。
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- 出典:PR Times
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