日本を代表する国際音楽祭「FUJI ROCK FESTIVAL」(富士ロックフェスティバル)が、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される。今年の注目すべき出場アーティストの一つに、ROOKIE A GO-GOステージに選ばれた台湾のバンド「A_Root同根生」が挙げられる。結成10周年を迎える同根生は、『ROCK IN TAICHUNG』の推薦により、数多くの新人アーティストの中から選ばれた。メンバーたちは『風傳媒』の取材に対し、団長の楊智博(ヤン・チーボー)が「最初は本当に信じられなかった」と語った。応募情報を送った後は忘れようと思っていたが、国際的な大舞台への出演が決まり、10周年記念にふさわしい最高の贈り物になったと喜んでいる。
A_Root同根生が富士ロックの国際的ステージに初登場。(提供:A_Root同根生)
灭火器、落日飛車、昨年の震樂堂など、先に日本で活躍した台湾アーティストの足跡を追う形で、同根生は日本最高レベルの音楽祭への出演に期待を寄せている。彼らのステージは深夜10時という時間帯に設定されており、メンバーたちは「スローテンポの曲を一切入れない」と明かした。観客との強いインタラクションと、ダンスを誘う要素を全面に押し出したセットリストで、純粋な台湾の熱意と感染力をもって、苗場の国際際観客を巻き込み、会場全体を熱狂の渦に巻き込むことを誓っている。同根生の音楽は北管や台湾の民間美術を融合しており、濃厚な地域色を日本に持ち込む。
同根生のメンバーは、スローテンポの曲を含まない爆裂なセットリストで富士ロックのステージに挑む。(提供:A_Root同根生)
西洋楽器と伝統楽器を融合した特殊な編成について、言語や文化の壁を感じないかとの問いに、メンバーたちは自信を持って答えた。過去の海外公演経験から、外国人観客は音楽の内容やパフォーマンスへの反応が非常に直接的だと感じているという。歌詞には客語、台語、華語、英語が混在するが、「観客を一緒に楽しもうと誘う気持ち」には言語の壁はなく、音楽こそが最も普遍的な言語だと信じている。彼らは音楽を通じて台湾人のホスピタリティと「醋咪(ツーミー=ユーモア)」という民族性を伝え、富士ロックが掲げる音楽愛と深く共鳴したいと考えている。
同根生は、音楽を通じて台湾人のホスピタリティと「醋咪(ユーモア)」という民族性を伝え、富士ロックの音楽愛と深く共鳴することを目指している。(提供:A_Root同根生)
衣装面でも、同根生は工夫を凝らしている。昨年のパリ文化オリンピックで台湾のファッションデザイナーとコラボした経験を活かし、今年も台北映画祭で最優秀造型賞を受賞し、複数のライブ衣装を手がけたデザイナー・董彦秀(ドン・イエンシウ/Black Hat Suit)に依頼した。富士ロックが自然と調和するカジュアルなアウトドア環境を意識し、メンバーたちは「ジーンズ」をテーマにしたカラフルな衣装を初めて挑戦する。全体として統一感を持ちつつ、遊び心あふれる新しいビジュアルを演出する予定だ。
しかし、全メンバーが富士ロックに初めて参加する上に、スケジュールがタイトなため、本番当日に東京から苗場へ向かうという。最も心配な点を問われると、メンバーたちは笑いながら「リハーサルができないこと」と答えた。伝統楽器と電子音楽の特殊な編成ゆえ、リハーサルなしで本番に臨むのは非常に不安であり、「楽しみだが、同時に緊張もしている」と本音を漏らした。
富士ロックでエネルギーを充電した後、同根生は7月30日に結成10周年記念の旗艦ライブ『神遊』を迎える。メンバーによれば、このタイトルは「10周年という魔法のような体験を、空間の中で誰もが一体となって感じてほしい」という願いから付けられた。富士ロックのファンコミュニティでは、台湾のファンたちが「台湾代表チームが苗場で会おう」と書き込んでいるのを見て、メンバーたちは温かく呼びかけた。現地で台湾の仲間たちと盛り上がり、お互いを応援するだけでなく、まだファンでない台湾人や海外の観客も巻き込み、「全員をファンにして帰る」と意気込んでいる。
A_Root同根生は2016年に台湾・宜蘭で結成された。結成以来、民間神話や妖怪伝説を解体した独自の音楽スタイルで知られ、伝統的な中国楽器をジャズやアルタナティブ・ポップの文脈に融合させている。彼らはアルバムで金曲賞の最優秀バンドを含む4部門にノミネートされ、最優秀アルバムプロデューサー賞を受賞した。近年ではフランスのパリ文化オリンピックやメキシコのセバティス音楽祭など、国際的な大舞台にも多数出演しており、台湾を代表する中堅世代のクロスオーバー・バンドとして、ユーモアと音楽的実力の両面で高い評価を受けている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:イベント
- 関連組織:FUJI ROCK FESTIVAL
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