韓国三星は上半期、人工知能(AI)需要の波に乗り、歴史的な好成績を収めた。しかし、台積電の魏哲家董事長は6月初めの株主総会で、「20年前に『10年後に台積電に追いつく』と言い、10年前にも同じことを言い、最近もまた『10年後に追いつく』と言う。これに対する評価は『夢を見るな』だ」と厳しく批判した。
これについて、資深科技記者の林宏文氏は番組『寶傑怎麼說』で分析し、「多くの人が『碗の中を食べながら、外を見る』ことを考えるが、それは必ずしも正しくない」と指摘した。
林宏文氏は、三星の市場は記憶體であるため、台積電はその分野で三星を追い越そうとはしていないと説明した。かつての台積電董事長・張忠謀氏もこの傾向に気づき、2000年に子会社「世界先進」が動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)の製造から撤退することを発表した。これは「彼(三星)を追うのはあまりに難しい」からだと林氏は述べた。
さらに林氏は、韓国政府が6月末に半導體生産基地とAIデータセンターの建設を発表したが、その投資計画には「晶圓代工」も「集積回路(IC)設計」も含まれていないと指摘した。これは、韓国が既存の市場を強化しようとしており、「他人の食事を奪おうとしていない」ことを示していると林氏は分析した。
林氏は、「韓国が自らの市場を固めれば、無限のチャンスがある」と強調した。「多くの人が『碗の中を食べながら、外を見る』ことを考えるが、それは必ずしも正しいとは言えない」と述べた。
林氏は、台積電が1987年に設立された当時、「どうして晶圓代工にこれほどの市場があるとは誰が知っただろうか」と問いかけた。しかし、台積電はこの分野にすでに40年近く携わっている。「その創造的価値がどれほど大きいか、想像できるだろうか?」と林氏は語った。林氏は、自分の能力範囲内で、得意なことに集中することが重要だと強調した。
林氏はさらに、アメリカは応用分野や規格策定に専念すべきであり、製造はアジアに任せるべきだと呼びかけた。アジアの方が製造に適しているからだという。林氏は、アメリカのテスラ(Tesla)、SpaceX、xAIが共同で推進する「Tera Fab」という超大型半導体製造工場計画も成功しないだろうと予測した。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:ニュース
- 関連組織:SpaceX / xAI
- 製品・サービス:DRAM