台湾と米国は長年にわたり、表立たない形での軍事的交流を行ってきた。これは「公然の秘密」とも言われてきたが、米国在台協会(AIT)は28日、フェイスブック上で画期的な投稿を行った。その内容は、4000トン級の嘉義級巡防艦である台北艦(CG5005)と、米国海岸警備隊の「レジェンド級」巡視艦「ミジット号」(USCGC Midgett, WMSL-757)が並走する様子を捉えた写真である。

AITは投稿の中で、台風シーズンの到来に伴い、米国海岸警備隊と台湾海巡署が、捜索救難(SAR)、熱帯低気圧への対応、災害救援、海洋資源の保護、違法漁業の取り締まり、海上における麻薬密輸の阻止など、複数の海事上の共同目標に向けて緊密に調整していると説明した。米国は、台湾が海事安全分野でのパートナーシップに貢献していることに感謝し、台湾が国際的な課題に実質的な貢献を続けることを支持していると強調した。

実際、これは米国側が初めて、米国海岸警備隊と台湾海巡署の共同訓練の写真を自ら公開した事例である。これまでの「暗黙の了解」や「非公式な協力」が、今や公式な形で示されたことで、台米間の安全保障協力が一段と深化していることが明らかになった。これは、台湾が太平洋の第一列島線における海上法執行や海事安全への貢献が、米国によって明確に評価され、支持されていることを示す象徴的な出来事である。

今回の公表は、単なる訓練の報告を超えて、米国の対台政策における戦略的メッセージと受け止められている。特に中国が台湾周辺での軍事的圧力を強める中、米国が台湾の非軍事的だが実効性のある海上能力を国際的に可視化することで、地域の安定とルールに基づく国際秩序の維持を訴える狙いがあると分析されている。

一方で、中国は台湾を自国の一部と位置づけており、米台間のあらゆる公式・非公式の軍事的接近を強く反発する可能性が高い。今回の写真公開は、米中戦略競争の最前線に台湾が位置していることを改めて浮き彫りにしたと言える。

関連する風伝媒の独自報道によれば、専門家は「台湾海峡で有事の際、米国の対応能力には致命的な弱点がある」と指摘。中国がその弱点をすでに把握していると警告している。また、MQ-9B無人機が中東で20機以上を喪失している事例から、台湾海峡での生存性に疑問を呈する声も出ている。さらに、台湾海峡での武力衝突が発生した場合、経済的打撃を最も受けるのは欧州であり、その衝撃は米中よりも2倍大きいと Bloomberg が報じている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:アメリカ在台協会(AIT)