円滾滾の身材、垂れてくる小さな腹。飼い主は思わず「かわいい」と声を上げてしまうが、猫の幸福な肥満には、健康上の警告が隠れているかもしれない。獣医師は、体重過多が糖尿病、関節疾患、泌尿器系疾患のリスクを高めることを指摘。減量には飼い主の長期的な協力が必要であり、問題が起きる前に日常の食事と運動量から管理を始めるべきだと呼びかけている。
就診猫の半数以上が過体重 糖尿病リスクも上昇
愛猫園の獣医師、張保得氏は、台湾のペット体重管理調査を引用し、6割以上の家猫が体重管理の必要があると述べた。そのうち一部の猫は、体脂肪が明らかに理想範囲を超えているという。外来での観察では、約半数の猫が過体重であると判明している。
張氏は、研究により、肥満猫は関節問題で受診する確率が高く、糖尿病のリスクも上昇すると指摘。過体重は代謝、免疫機能、麻酔の安全性にも影響を及ぼすため、外見だけで猫の体型を判断すべきではないと訴えた。
獣医臨床では、体形スコア表を用いて肋骨、腰のくびれ、腹部の脂肪を観察し、触診、体重、筋肉量を組み合わせて、猫が体型管理を必要としているかを総合的に判断している。
去勢・避妊後は代謝が低下 餌の量をそのままでは太る
張保得氏は、猫が去勢・避妊手術を受けた後は、代謝やカロリー需要が低下するため、飼い主が以前と同じ量を餌を与えていれば、体重が急速に増加する可能性があると警告した。一部の飼い主は猫が太ったのを見て、急激に餌の量を減らすが、それにより猫が空腹、不安、栄養不足になる恐れがある。
猫が長期間、十分な栄養を摂取できないと、体は脂肪を大量に分解し、肝臓への脂肪蓄積リスクが高まる。そのため、体重管理は「食べる量を減らす」だけではなく、獣医師の評価のもとでカロリーを調整しつつ、タンパク質、ミネラル、その他の必須栄養素を維持する必要がある。
機能性フードが肥満猫市場を狙う 獣医師はまず体型評価を呼びかけ
ペットヘルスケアブランド「嬌寵醫生」は、肥満猫専用の体型管理機能性フードを発売した。低カロリー・低GI(グリセミックインデックス)処方を特徴とし、ペット栄養基準に基づいてタンパク質、脂肪、ミネラルの比率を設計。満足感と日常の栄養ニーズの両立を目指している。
同ブランドは、ハーブ成分を配合し、台湾製造・新鮮保持製法を採用。第三者の実験室による品質検査も委託していると説明している。しかし張保得氏は、猫の年齢、活動量、健康状態は個体差が大きいため、体型管理フードを選ぶ前に必ず獣医師による評価を受け、体重や筋肉量の変化を定期的に追跡すべきだと呼びかけた。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:新製品